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流通システムを変えるのか?-イオンの直接仕入れ-

2008-05-27 20:59:21 | ビジネス
日経新聞のWEBサイトに、イオン、直接仕入れ5倍に・年5000億円、卸通さず と言う記事が掲載されている。

大手スーパーの安価商品と言えば「PB」と呼ばれる「プライベートブランド商品」だった。
これは、大手スーパーが中小含めたメーカーに一括生産依頼をし、買取をすることで流通コストとメーカー側の売れ残りリスクを減らすコトで、価格を下げる事ができた商品である。
もちろん、中小のメーカーばかりではない。
大手メーカーの商品も含まれている。

今回の「直接仕入れ」と言うのは、いわゆる大手メーカーの名前で販売することと、メーカー販社と呼ばれることが多い(かつて、私が勤めていた会社も「メーカー販社」だった)メーカーの卸専門会社を通さずに商品を一括仕入れる、と言う内容になっている。

インターネットの発達と普及によって、PCなどは「販社」と呼ばれる卸会社を通さずに、直接顧客の要望にあわせた「カスタマイズPC」を販売することが当たり前のようになってきた。
米国のPCメーカー・ゲートウェイ、HPやデルなどはその先駆け的存在だろう。
ところが、食品などに関しては日本の商慣習にあわせ、卸会社を通じて小売すると言うのが、一般的であり、むしろPBのような商品は「二級品」扱いをされる傾向があった。
「二級品」と言っても、あくまでもそのイメージなだけで、商品そのものの品質は一般のモノと何ら変わりは無い。
最近では、食料品や日用品の高騰により、PB商品の人気が高くなってきている。

イオンのように、様々な名前のスーパーを展開し、最近ではダイエーなどもイオンのPB商品「トップバァリュー」を販売するようになったため、その販売スケールから考えれば、ネスレなどのメーカーにとっても、メリットがありと判断したのだろう。
もちろん、イオンとしても、PB商品だけでは商品の魅力やそれこそ「ブランド力」と言う点で、物足りなさを感じていたのではないだろうか?
メーカー側も、スケールメリットがある=生活者の反応を捉えやすい、という魅力があったと考えられる。

総てにメリットがあるように思われる今回の直接仕入れだが、卸売りという部分で仕事をしてきた私としては、やや寂しいと言う気持ちもある。
ただ、このことを危機感として捉え、「卸売り」と言う立場だからこそ見えてくるモノを、キチンとメーカーと小売店に提案をして欲しいと考えている。
なぜなら昔の「卸業」は、市場の調整役と言う仕事もあったはずなのだから。



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