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デサントとワコールの提携

2018-08-30 19:27:53 | ビジネス

Yahoo!のトピックスに「デサントとワコールの提携」という日経ビジネスの記事が、取り上げられている。
日経ビジネス:スクープ デサントがワコールと提携

記事にある通り、意外な組み合わせの提携という気がするのだが、事業領域が全く重ならない訳ではない。
余り知られていないかもしれないのだが、ワコールはスポーツウェアの商品開発と販売も実は手掛けている。
ワコール:CW-X
メンズのウェアのイメージキャラクターとして起用されているのは、メジャーリーグで活躍をされていた(過去形となるのは寂しいが)イチロー選手だ。
ワコール: CW-X ICHIRO SPECIAL MOVIE (youtubeの映像につき、音声が出ます)
ただし、スポーツウェア全体というよりも、トレーニングタイツやトレーニングウェアなどに限定される、という点では、デサントと重なる部分は少ないと、言えるかもしれない。

イチロー選手の動画のインタビューを見ていて気付くことがあった。
それは「骨盤を支える」という言葉だ。
女性であれば、なんとなくお分かりだと思うのだが、ここ10年くらい女性の下着でヒットしたキーワードの一つが「骨盤」だった。
「骨盤」をシッカリ支えることで、体の動きがスムーズになり、下半身太りのダイエットにつながる、ということで、今や通販の女性下着の中では「骨盤サポート」関連商品は、定番となりつつある。
そしてこのような発想は、スポーツメーカーには無いものかもしれない。

それだけではなく、ワコールは人の体を3Dで分析(というのか?)した年代別データ(主に女性)を持っている。
もちろん、女性の下着の開発の為に集められたデータなのだが、このような人の肉体の変化のデータというのは、デサント側にとって魅力的だったのではないだろうか?
デサントのように、スポーツ選手と直接契約をし選手個々の体形や筋肉の付き方に合わせた「アスリートモデル」を作る為のデータは、蓄積されているはずだ。
しかし、市井のスポーツ愛好家となると、そのようなデータはほとんど持ってはいないだろう。
スポーツ愛好家の体の3Dデータでなくても、一般生活者の世代別データがあるだけでも、スポーツウェア開発には大きなメリットとなるのでは?

もちろん、ワコール側にとっても今現在シニア女性向けに通販で販売をしているカジュアルウェアなどに、スポーツウェアだけではなくシューズなどを商品ラインナップとして加えることができるはずだ。
何故なら、今の日本のスポーツ人口の中心世代は、中高年だからだ。
ジョギングのようなスポーツは、デサントが得意とする分野だろうし、逆にヨガやピラティスなどはワコールが得意とする分野だろう。

ビジネス展開をする上でアジアに強いデサント、欧州で人気のワコールという視点だけではなく、それぞれの企業が持っている「モノ・コト」に注目してみると、「違う提携理由」も見えてくるのではないだろうか?




ジャンル:
経済
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