日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今こそ「日本発新型コロナウイルス検査」の標準を、獲得するチャンス

2020-04-06 11:50:35 | ビジネス

この週末も、もどかしい政府の対応で終わった「新型コロナウイルス」対策。
東京都をはじめ、感染者が増大している自治体では「少しでも早く緊急事態宣言をして欲しい」と、要望しているにもかかわらず、政府がしたことは「情報分析」だった。
このような「情報分析」等は、逐次変化しているので、長い時間をかけ会議で「分析」するものではない。
そして深夜になり「緊急事態宣言の準備」をしている、発表があった。
「オイオイ、準備なのかい!」と、ツッコまれた方も多いかもしれない。
「緊急事態宣言」をすることで、行動の制限の強化や休業補償の議論に進めるのでは?という期待は、今日以降になってしまった。
もし、先週の金曜日に「緊急事態宣言」を政府が全国にしていれば、週末の公園の風景は随分変わっていただろう。

そのような政府の情けない状況の中で、一つ気になっていることがある。
それは3月下旬に長崎大学とキャノンが共同開発をした「新型コロナウイルス検査機」という、ニュースだ。
朝日新聞:コロナを35分で判定、しかも高精度 長崎大学などが開発

今現在のPCR検査は、一度陰性になったがその後陽性と判定される、というケースが数多くみられる。
その結果、一度陰性と判定されてもまだまだ安心できない、という状況になっている。
素人考えで申しわけないのだが、このような状況が起きるということは、検査精度が低いのでは?という気がしてしまうのだ。
その検査精度を少しでも上げ、検査時間を短くすることが、今求められているはずだ。
その両方が解決できる、という機器が既に日本の大学と企業の共同によって開発されているのだ。
しかもコンパクトで軽量だという。
とすれば、今の検査機関だけではなく、空港の一室のようなところでも対応ができるはずだ。
これから在外日本人の帰国を考えれば、空港での検査は必須だろう。

3月初旬、WHOは「新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ為には、1に検査、2に検査、3,4も検査が必要だ」と言っていた。
ところが、日本は政府だけではなく「医療崩壊が起きるのでは?」という懸念から「検査」そのものを、重視してこなかった。
その結果が、今なのだ。

過去のことを嘆いてもしかたないが、これから先のことを考えれば、このようなコンパクトで軽量、何よりも短時間で精度の高い検査ができる機器を政府が積極的に全国的に設置させ、その上で「検査機器」の世界標準を獲得するチャンスでもあるのだ。
「病気をビジネスチャンスにするとは何事か!」と、怒られる方もいらっしゃるかもしれない。
しかし、このような時だからこそ、世界標準にする意味があると思うのだ。
ビジネスという面だけではなく、感染症の拡大を防ぐという意味においても、感染拡大の報告がハッキリしていない、アフリカ諸国のような場所では必要な機器だと考えるからだ。

政府は多角的視点に立って、「国民の生活といのち」を守ることが、最重要で最優先される仕事なはずだ。
その視点に立って、それぞれの省庁が協力しあうことで「国民の生活といのちの安全と安心」を提供するために、あらゆる発想と行動を、是非示してほしいものだ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。