日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

テレビCMとは違う楽しさがあるラジオCM

2013-07-15 08:12:28 | CMウォッチ

CMと言うと、テレビCMばかりが話題になる。
ラジオCMも、なかなか侮れないモノが多い。
むしろ、映像が無い分短い時間で「伝える」と言う制約が、面白いCMとなっていることが多い。

私は朝の支度をする時FMを聞いて過ごすのだが、3時間ほどの間CMを提供する企業が、さまざまな工夫をしながらCMを流している。
その一つが、「日替わり」CMで、ランダムに日替わりでCMが変わる。
曜日で決まっている訳では無いので、月曜日だからと言って毎週同じCMを聞くわけでは無い。

個人的に好きなCM、大塚製薬の「リポビタンD」のCMとサントリーの「BOSS」だ。
大塚製薬のCMには、ビジネスマンと言うよりもサラリーマンの悲哀を感じさせる。
今日のCMは、下記のような内容だった。
上司「オイ!山田」
山田2名「(やや疲れ気味に)ハイ」
上司「ア~、山田は2人いたか。疲れている方の山田!」
山田2名「(疲れ気味に)ハイ」
上司「・・・・・・」
商品名MC
商品が商品なだけに、元気なサラリーマンは登場しないことが多い。
上司が、部下の手柄を横取りする様な台詞のパターンもある。
聞いていて「そうなんだよ~」と、頷きそうになる方もいらっしゃるのではないだろうか?
だからと言って、悲哀に満ちているだけではなく、どこかユーモラスなところがある。

もう一つのサントリー「BOSS」は、宇宙人・ジョーンズ、ラジオ版だ。
旅館の下足番になったり、観光地のタクシー運転手や東京観光のバス運転手になったり・・・。
今日のCMは、観光地のタクシー運転手篇
お客さんの「手っ取り早く、観光地を回ってくれ」と言う言葉で、宇宙人の能力を使って、本当に観光地をササッと目にもとまらぬ早さで回ってしまう。
当然、お客さんからは文句が出るのだが・・・。
こちらのオチは「この国は、スピードを求めるあまり、大切なモノを見落としてきたのでは?」という、問題を提起して終わる。
クッスと笑ってしまうのに、「そうだな~」と感じさせるのはテレビCMと同じだ。

テレビCMだけではなく、ラジオCMも基本的な部分は同じなのだと思う。
商品名の連呼や目立つことがCMなのではなく、商品を引き立てながらも可笑しい部分とチョッと考えさせられたり、哀しみを感じさせる、「面白うて悲しい」という感じだろうか。

テレビに限らず、ラジオCMも「時代を映す鏡」なのだと思う。
CMは、番組の邪魔者では無く、「時代を切り取るメッセージ」だと思って見たり・聞いたりして欲しい・・・と、おもうのだ。



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