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日本の経済成長の鍵を握るのは「経営陣の頭脳イノベーション」?

2013-04-19 17:55:11 | ビジネス
先日ラジオを聞いていたら、とても面白い指摘をされる方がいらっしゃった。
お名前や経歴などは忘れてしまったのだが、航空機の設計・製造に関わっていらっしゃる方のお話だった、と言うのだけは覚えている。

昨年の冬から、様々なトラブルが発生した為に動かない飛行機がある。
ボーイング社製のB787型機だ。
世界で使用が予定されている機体の半数以上が、日本で使われる予定だった。
今でもそのトラブルの原因究明がされているようだが、一連の報道では日本の企業名が度々出てくる。
何となく不思議な気がしたのだが、そのラジオ番組を聴いて納得をした。

B787型機に限らず、今や航空機1機造る為には、一つの国の技術で造ると言うコトは出来ず、様々な国の企業の技術を集結させて造る、と言うのが常識となっている。
特に日本は高い技術と特許を持っている企業が数多く、その代表的な企業の一つが三菱重工業なのだが、他にもカーボン繊維の特許や扱う高い技術を持っているのも日本の企業だけだという。

当然のコトながら、日本の企業しか持っていない技術を頼りに様々なパーツを造るコトになるのだが、時にはそれまでの貨物機では運ぶコトができないパーツを造ると言うコトもある。
普通に考えれば、貨物機で運べない程の大きさなら貨物船で運ぶ、ということに成ると思うのだが、ボーイング社のトップは「今までの貨物機で運べないなら、運べる貨物機を造れば良い」と、鶴の一声でそれまでよりも大きな貨物機を造るコトを決め、実際に造り、その貨物機で、パーツを運んだ、と言うコトだった。

随分大胆というか、大きな投資をするモノだな~と、番組を聴いている私はビックリしたのだが、この決断力と発想力こそ多くの日本企業の経営陣に欠けているのでは?と、指摘をしていたのだった。

その方のお話でもっと興味深かったのは、上述した通り日本の技術者の開発力やオリジナリティのある発想力、製造する為の技術などは本当に世界トップクラスだというコト。
トップクラスどころか、追従を許さない程の技術や開発力を持っている。
でも、それらの力を発揮できないのは、経営陣のイノベーションをしよう!とする考えや決断力が低いからではないだろうか?と、加えて指摘をされていた。

確かに日本の経営陣の大切な仕事は、「経営をする為のバランスシートをしっかり見る」と言う社内向き思考になりがちで、新しい事業への投資となるといくつもの会議や役員会などを経てからやっと始める、と言うコトが多い。
その間に、国内外の競合他社にチャンスを奪われる、と言うケースも時としてある。

「アベノミクス」で景気が上向きになりつつあると言われても、その実感はほとんど無いと言うのが、生活者の感覚だと思う。
既に一部では「資産インフレ」が起きているだけで、資産を持っている人には恩恵があっても、資産を持たない人には全く関係の無い経済政策だ、と言う指摘だ。
とすれば、やはり企業そのものが動きださないと、日本経済そのものはとても厳しい、と言える。
だからこそ、企業のトップとなる人の思考がイノベーティブにならないと、せっかく持っている日本の高い技術力も生産力(製造業に限らない)も活かすコトができないのではないだろうか。

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