昨夜行われた、日大アメリカンフットボール部の内田監督と井上コーチの記者会見は、事件を鎮静化させるどころか火に油を注ぐような結果になってしまったようだ。
火に油どころか、会見を仕切った司会者の態度の悪さから、「火に油ではなく、火にガソリンをまいた」状態とも言われてしまっている。
一スポーツの問題が、ここまで大きくなってしまったというのは、過去に前例がないような気がする。
果たして、どのような方法でこの事件を日大は収めるのだろうか?
そのような日大のアメリカンフットボールの事件ばかりに注目していると、こちらのほうもやるせなくなってくる。
そこで、少し違う話題を見つけた。
朝日新聞に掲載されていた、聴覚障害者向けの「補助聴覚ツール」だ。
朝日新聞:2020年までに日本中の子供に”音”を届けたい 音を振動と光に変える「Ontenna」
「音は音波」「光は電磁波という波の一種」ということは、中学の理科で習ったような記憶がある。
キャノンサイエンスラボキッズ:光の正体は波!そして粒子
そう考えると、「音」を「振動」に転換し、「光」に変える、ということは可能だろうな~とは思う。
思うのだが、「音→振動→光」という発想には結びつかない人のほうが多いのではないだろうか?
何故なら「音」は聴覚、「光」は視覚という固定観念があるからだろう。
その固定観念を変えるような実験的なツールが、この「Ontenna」ということになるかもしれない。
しばらく前、聴覚障害を持った子供たちが、白いボールを手にしてクラシック音楽の演奏会を楽しむ、という動画を見たことがある。
youtube:聴覚障害者にも音楽を「耳で聴かない音楽会」開催
この演奏会で、観客の皆さんが頭に着けているモノが、どうやら「Ontenna」のようだ。
動画を見て分かることは、聴覚障害を持っている方々がとても楽しそうに、演奏会を鑑賞している、ということだ。
この「演奏会を楽しむ」ということが、音楽の醍醐味だということを、改めて教えてくれる動画でもある。
「Ontenna」のようなツールが、普及すると聴覚障害の人たちの行動範囲はグンと広がるだろう。
例えば、映画館や観劇などがあるだろう。
自然災害によって、一次的な避難場所となるような場所でのアナウンスなども、分かり易くなるかもしれない。
街中の雑踏のような、様々な音が混じり合う場所では使うことは難しいかもしれないが、今まで行きたくても行けなかった場所に行くことができる!ということは、とても意義のあることだと思うし、何より新しいチャレンジは、人をワクワクさせる。
「形状はまだまだ改善の余地あり」ということだが、カチューシャのような形状にして、男性であればバンダナのようなカバーを付ければ使いやすいかもしれない。
最近話題になった「耳を塞がないイヤフォン・ambie」のようなタイプも考えられるかもしれない(ambieは、ソニー系列の企業なのでジョイントすることは、できないと思われる)。
軽量ということは重要だが、誰もが使いやすいということを、これから先どんどん追求していってほしいという気持ちと、応援をしたくなるような試みだな~と思う。
おそらくこれから先は、このようなユニバーサルツールが、新しいイノベーションとなっていくのでは?ないだろうか?
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