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恒例?お正月広告

2017-01-06 20:24:48 | CMウォッチ

拙ブログでは恒例になった?「お正月広告」。
全ての広告をチェックした訳ではないのだが、今年の「お正月広告」は、「お正月らしさ」を感じるモノが少なかったような印象だ。
コンビニだけではなく大手スーパーもお正月営業が当たり前になり、「お正月」そのものがイベント化してきているのかもしれない。

その中で、元旦には掲載されなかった宝島社の「お正月広告」は、昨年の「平和への動き」を使い、古くて新しいメッセージを伝えていたような気がする。


見ていただいた通りの、真珠湾攻撃と広島原爆投下の「きのこ雲」の写真だ。
そしてご存じの通り、昨年5月にはオバマ大統領が現米国大統領として初めて、広島を訪問し、平和公園でスピーチをした。
そのオバマ大統領広島訪問の返礼(というのだろうか?)として、12月に安倍総理が同じく日本の総理大臣として初めて真珠湾を訪問し、スピーチをした。

第二次世界大戦の始まりと終わり(正確には、長崎の原爆投下後だが)を象徴する出来事で、これで日本と米国の第二次世界大戦は終わったような雰囲気があったことも確かだろう。
しかし、終わったコトよりも大切なコトがある、とこの広告は訴えている。
それが「忘却は、罪である」というキャッチコピーだ。

確かに、第二次世界大戦後、日本は戦火にまみれることなく平和を過ごしてきた。
70年以上も戦争をしていない国というのは、世界でも稀にみる国だともいえる。
だからこそ、今でも世界のどこかで起こっている「戦火に目を向けない」というわけにはいかない、そんな強いメッセージを含んでいる(ように感じる)。

この「忘却は、罪である」という言葉は、世界で起きている戦火だけではなく、もしかしたらもっと様々な出来事を指しているのかもしれない。
例えば、震災発生から今年で6年になる「東日本大震災」。
今だに仮設住宅で暮らしている人は、数多い。
何よりも、東京電力福島第一原子力発電所事故は、まったく収束の目途が立っていない。
それどころか、昨年相次いで原子力発電所が再稼働し始めた。
「本当に再稼働しても大丈夫?」という、生活者の不安をよそに、「経済優先」という言葉で決まった印象が残った再稼働だった。

「忘れる」ということは、人が前を向いて進んでいくには、時として必要なことだろう。
でも「心のどこかに留めておく」という忘れ方のほうが、もっと大事なのかもしれない。
そんなことを考えさせられた広告だった。

 

 

 

 


 


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