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Amazonがお坊さん手配をするサービスに思うこと

2015-12-07 17:30:49 | ビジネス

Yahoo!のトピックスに、産経新聞の記事として「Amazonが、お坊さんを手配するサービスを開始する」というニュースを取り上げていた。
産経新聞:アマゾンが「お坊さん」をネットで宅配!? 3万5000円で読経 8日から受付開始

このニュースを知って、真っ先に思ったことは「自分の家の寺」を持たない家庭が多いのだな~ということと「葬式仏教」ということだった。

おそらく実家から離れて暮らしている多くの人にとって、お寺の存在は「お葬式や法事で世話になる」という程度の関係なのだと思う。
実家のお寺で「お葬式や法事で世話になる」というのは、まだましかもしれない。
故郷から遠く離れた都会で生活基盤を築いてしまった場合、実家のお寺を知っていても、そこからお坊さんを呼ぶというのは、現実的にはできないことだろう。
実家のお寺が「お寺ネットワーク」のようなモノを持ち、自分の近くのお寺を紹介してくれるのならまだしも、おそらくそのような「システム」を持っているお寺は、ほとんどないと思う。

となると、必然的に自分の実家の宗教とは関係なくても「お葬式や法事のために、お坊さんを呼ぶ」という、「セレモニー用のお坊さん」が必要になってくる。
この場合は、自分の家の宗教というか宗派とは全く関係がなくても「セレモニー用」なので、問題はない・・・ということになるかもしれない。
まさにAmazonがビジネスとして目を付けたのは、「セレモニー用お坊さん」ということだろう。

このAmazonのビジネスを良い・悪いという気はあまりしない。
なぜなら、これから先どれほどの人が「お坊さんを必要とするお葬式や法事をするのか?」ということに、疑問を感じるからだ。

ある程度の頻度で、葬儀社の折り込みチラシが入ることがある。
そのチラシを見ると、案外「家族葬」と呼ばれるお坊さんを必要としないお葬式プランが、メインで取り上げられているのだ。
以前、ある医療セミナーでご一緒した方は、ご主人の遺志で「家族葬」をし、遺産の一部を医療研究のために寄付、その寄付先への年に1回の訪問を法事の代わりとしている、という方もいらっしゃった。
このような方は、まだまだ少ないかもしれないが、現実的に考えると単身世帯が増えている、ということを考えると「葬式も法事もできない」という人が、増えているとも考えられる。
もちろん「単身世帯=家族がいない」というわけではないが、将来的なこととして十分考えられるコトだと思う。

ただ、このようなサービスが一般化するということを考えると、お寺というかお坊さん側も積極的に、社会とのかかわりを考える時代になってきているのでは?という気がする。


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