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高アルコール酎ハイが売れている背景を考える

2018-03-19 21:14:16 | アラカルト

讀賣新聞のWEBサイトを見ていたら、「安く酔える」高アルコールのチューハイ人気という見出しがあった。
讀賣新聞:「安く酔える」高アルコールチューハイ人気

この見出しを見た時、戦後の復興期の頃、やたらとアルコール度数の高い合成酒が、出回っていた時代があった、という話を思い出した。
事実なのかどうなのかは、分からないが、社会的雰囲気からすれば「さもありなん」という気がしてくる。
戦後の焼け野原のような状態で、これから先のことをわからず、不安ばかりが社会を包んでいたような時代だ。
だからと言って、今のような「純米吟醸酒」のような良質なお酒は、なかなか手に入らない。
そのような社会の雰囲気であれば、庶民にとって「手っ取り早く酔える」というのが、重要だったのだろう。
この頃の「合成酒」が、長い間「日本酒は悪酔いする」と言われる要因になったのでは?とまで、言われているようだ。

そして今回の「安く酔える」という見出しを見た時、質の悪い合成酒で「手っ取り早く酔う」という気持ちを持っていた頃の日本経済を思い浮かべたのだった。
もちろん、今の「高アルコール酎ハイ」は戦後の質の悪い合成酒とは違い、おいしさも品質も申し分のないものだと思っている。
ただ、「安く酔える」という部分が、とても引っかかるのだ。

アベノミクスとか、日銀のなりふり構わない金融政策とか、様々な経済回復策がとられ、一部では株価が3万円を突破するのでは?という期待もあるようだが、その実生活者の「好景気実感」はほとんど感じられないままなのでは?
だからこそ、日ごろの憂さを晴らす時に飲みたいお酒の一つとして「安く酔える」高アルコール酎ハイが、人気となっているのでは?という、気がするのだ。

これまで「酎ハイが人気」と言われた頃の景気が良かった、という印象があまりない。
もちろん「酎ハイは酔いが残りにくい」という都市伝説などもあり、大ブームになったコトはあったが、今回の「高アルコールチューハイ」は、これまでの「酎ハイブーム」とは違うような印象を「安くて酔える」という見出しからも感じ取れる。
酎ハイそのものが、ビールやワインなどに比べ安価だということも含め、この春各メーカーがこぞって発売する(予定)傾向を見ると、日本の景気は思ったほどよくなってはいないのでは?という気がしてくる。
少なくとも、庶民の多くは「景気実感を感じておらず、むしろ様々な将来的不安を抱えているのでは?」とも感じ取れる一つが、今回の「高アルコールチューハイ」の相次ぐ発売という気がするのだ。

ジャンル:
経済
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