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文化かビジネスか・・・「KIMONO」をめぐる問題

2019-06-30 07:51:08 | アラカルト

2,3日前から話題となっている、キム・カーダシアンが立ち上げた「補正下着」ブランド「KIMONO」。
話題というか、炎上状態になっているようだ。
東スポ:キム・カーダシアン補正下着ブランド「KIMONO」に猛批判「キム・オー・ノー」!? 

キム・カーダシアンというハリウッドセレブをほとんど知らないので、彼女がどのような活動をし、影響力があるのかは知らないのだがWikipediaで見ると、米国のテレビなどで活躍をされ、社交界の名士のようで、米国内での影響力があるタレントさんというところだろうか?
もっとも、彼女が有名になったのは、いわゆる「炎上」がきっかけだったようだが・・・。
その後、レッドカーペットでのグラマラスなファッションスタイルが、ファッション誌などに取り上げられるようになり、SNSを通して一気に名前が知れ渡ったようだ。

今回彼女がプロデュースをした「KIMONO」という補正下着だが、製品そのものの評価は高いらしい。
確かに、サイズ展開が豊富なので、これまで補正下着の対象外だと市場が思っていた女性たちからの支持を集めるのは、当然だろう。
彼女自身、身長が160cm未満なのに体重は60㎏を超える(Wikipediaより)、いわゆる「ミニグラマー体形」だ。
だからこそ、15年もかけて補正下着を開発したのもわかる気がするのだ。

しかし、製品とネーミングのセンスは全く別ものだ。
まして「KIMONO」というネーミングは、日本の着物から着想した、というのであれば「日本文化の冒涜」とも受け止められても仕方ないだろう。
既に京都市が、抗議を行っているようだ。
Huffpost:京都市、キム・カーダシアンの「KIMONO」に抗議。「着物はすべての人の共有財産。私的に独占すべきものではない」

京都市の抗議は当然のことだが、日本全体で考えれば着物業界をはじめ、いわゆる伝統工芸品となっている機織り業界、文化庁なども積極的に「(日本の)文化に対する冒涜」として、抗議や商標の差し止めなどを訴える必要があるのでは?
何故なら、一時であってもあのような「補正下着」が「KIMONO」などという名前がつくようなことがあれば、着物に対して間違った印象を持たれてしまうからだ。

日本以外の国の人たちにとって、着物の帯はコルセットのように見えるのかもしれないが、コルセットとは全く違う目的のものだ。
むしろ、上手に着付けをすれば帯をシッカリ締めていても、コルセットのような窮屈さは感じられない。
残念なことに「帯=窮屈で苦しい」という思い込みが一般的になってしまっている為、「帯=コルセット=補正下着」などというイメージを持たれてしまったとすれば、とても残念な気がする。

ただ、これほど「炎上状態」になってしまうと、商標申請を取り下げるのでは?という気もしている。
今は強気に「変える気はない」と言っているようだが、後日「(炎上しているし)やはり日本の文化のリスペクトをしているので、ネーミングを変えます」と言っても、発売前に自分がプロデュースした補正下着を宣伝することができた、と考えるかもしれないからだ。
というのも、彼女は過去にも何度も「炎上」することで、自分がプロデュースした商品の話題を作ってきたからだ。

そしてこれを機会に、京都の街中をレンタル着物で歩く観光客に対しても、安っぽいレンタル着物ではなくもう少し品のある着物を提供してはどうだろう?
もちろんレンタル料の値上げは当然だろうし、逆に値上げることでそれなりの客層を相手にして欲しいと思っている。
季節を無視したようなペラペラな安っぽい着物を着て、観光地を闊歩する観光客(主に中国人観光客だが)を見るたびに、「間違った着物文化を伝えているのでは?」と、心配をしているからだ。


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