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制度はできても・・・-働くママと保育-

2008-11-26 21:41:20 | ライフスタイル
産経新聞のWEBサイトに、「保育ママ制度」を法制化 改正児童福祉法が成立と言う記事が、掲載されている。

「少子化対策」として、色々なコトがいわれている。
ひとつは経済支援だろう。
実際、二人目の子供を躊躇する理由として「経済的問題・不安」を上げるご夫婦は、少なくない。
もうひとつが「育児・保育支援」だ。
特に都市部なのでは保育所が足りず、「待機児童」が問題になっている。

同じ問題ではないが、親の都合で健康保険未加入となっている子供たちの存在も、社会的問題となりつつある。
こちらについても、「無保険の子に保険証を」野党4党、法改案提出へと言う動きがあるようだ(紹介記事は朝日新聞)。
身勝手な親の都合で無保険となる子供たちがいると言うコトは、今の社会的意識の低下と言う気がしてならないのだが、そのような身勝手さの被害にあう子供たちがいることもまた、現実と言うコトだろう。

一応「経済大国」といわれる日本で、子供たちを取り巻く環境が年々大人の都合で劣化していっているコトは、本当に豊かな日本なのだろうか?と、考えてしまうのだ。
そのような意味で、制度が整うだけでも大きな進歩だと思うのだが、制度整備だけで終わってしまうような気がしないでもない。
と言うのも、先日東京都が認可していた保育園が突然閉鎖されると言うコトが、あったばかりだからだ。
許認可保育園などでも経営が厳しいのだとすれば、補助金などについても検討される必要があるだろう。
何より、働くお母さん・お父さんが必要としている「保育施設とは」というコトを、自治体だけではなく企業も考えていく必要があるのではないだろうか?

日本の企業は、働くお母さん・お父さんに優しいとは言えない。
働くお母さんたちが、不安に思っているコトのひとつが「育児休暇後の仕事」で、お父さんたちは「育児休暇を取得しにくい(雰囲気)環境にある」というコトがある。
未だに多くの職場では、「育児休暇は、様々な意味でマイナス」だと、受け止められいるようなのだ。
しかし、本当は「それまでの企業目線」だった発想が、「生活者目線・子供の未来発想」へと変わるチャンスでもあると思うのだ。

「制度はできても・・・」では意味がない。
運用できるのか?と言うコトが大切なのではないだろうか?