北国の小さな家の大きな家族 "Happy Horse Inn"

競走馬、乗用馬のふるさと北海道の馬産地で、家族として暮らす二頭のサラブレッドの様子を中心に発信していました。

馬の病気

2013年04月23日 | うまや便り

蹄葉炎発症、悪化の季節になりました。

先の記事では、わかりやすいブログページをご紹介しましたが、今日は動画をご紹介します。

 

この中で、獣医師は、動物が経験する痛みの中でも「最悪な痛みを伴う」のが蹄葉炎、と言っています。

原因追究と対応策の研究が民間からの寄付によって今も続いていて、いつか、「蹄葉炎と言う病気が、「教科書」の中だけで見る病気になりますように」、、、とのこと。

蹄葉炎をひきおこすひきがねは、いろいろあり、まだ確定されていないのですが、運動などの刺激によって、骨と蹄壁をつなぐ組織が破壊される場合もあれば、体温が高い時に水をがぶ飲みする、や、激しい運動に耐えるように麦を大量に与える、など。また、下痢や腹痛などのストレスがひきがねにもなるようで、プーちゃんにもその傾向は見られます。

映像の中に出てくる、もじゃもじゃと茂った放牧地の草を。春と秋に多量に食べると、便が緩くなり、蹄葉炎に向かうことがある、とか。

いずれにしても生の青草の危険性が大きく、伸びてから刈りとられ、乾草になっているものについては、栄養も落ちるため、リスクも減ります。

私が北海道を目指す一つのきっかけは、チモシー主体で育てたい、と思ったことがひとつ!
「ヘイキューブ(マメ科)主体の乗馬クラブの馬に結石が多い」
と聞かされたことも気になっていました。

乗馬クラブでは、牛用に加工された、安価なヘイキューブが主体で、夜、チモシーなどイネ科の草を投げていました。しかし、キューブではなく、長い牧草を主食にしたいと考えるオーナーさんは多いと思うのです。北海道では、チモシーロールが手軽に手にはいる!この点は、北海道を目指す上で大きなメリットでした。

過去に蹄葉炎をやったことがあると思われるプーちゃんは、お腹の動きがとても活発。水飲みが少ない季節の腹痛防止に、、、とフスマ粥を与え始めた頃は、カップ二杯程度をお湯でといて、二頭に与えていましたが、フスマが多いと、プーちゃんのお尻が汚れます。便が緩くなるのです。そこで、毎日、硬さ、大きさを見て、適度に量を調整しています。今は落ち着いていますが、カップ1杯のフスマを二頭で分けています。スピは量にあまり影響なく、便の状態は一定です。

「いまどきフスマは使わないよ」、と、こちらの馬関係者に言われたのですが、20kgで千円未満という値段は魅力です。これをうまく活用して、夜、何も食べない時間を無事に過ごせれば、続ける価値はあると思っています。我が家ではフスマは、飼料としてというより、腹痛防止に割り切って利用しています。

おそらく難しい計算式でうちの二頭の飼料状態を計算すると、明らかに栄養不足、と出るのではないかと思います。栄養の低いチモシーロール主体で、今は、少しずつ伸びる青草をわずかに食べています。その分、キューブとペレットの量を少しずつ減らしています。神奈川のクラブにいた時と比較すると、キューブの量が7割減って、総合栄養ペレットが二倍になり、乾草が3~4倍に増えた、、、という感じです。

「痩せて来ない限り、問題はないだろう」、とおおらかに考えて、適当に(!?)管理しています。血液検査をした時も、「とくに栄養からみる問題はないよー」、と言われましたし、蹄の状態も装蹄師さんから、「なかなかいい状態」、と言われていますので、まずは良しとしましょう。

しかしいい時代になりました。以前は、アメリカから馬専門雑誌を取り寄せ、Vets on Callなどのコラムで、獣医さんが書く症例に釘付けになっていたものですが、今では、ちょっと検索すれば、ブログ、論文、ニュース、映像など、すぐに到達することができます。

せっかくこんな素晴らしい時代になったのですから、馬達の罹患率を下げてゆかないといけませんね。

頑張ります。

 



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