本と活字館という博物館がある事を読売新聞夕刊で知り、5月22日日曜日に行って来ました。確か毎週月曜日夕刊にミュージアム特集があるのですが、我々の博物館ポタには大変役に立つ情報源です。

この博物館は大日本印刷市ヶ谷工場の跡地に、2020年11月開館した大変新しい施設です。運営は当然大日本印刷です。
コロナということもあり完全予約制となっており、また人数制限もあります。本当は22日の13時から予約したかったのですが、人数制限でダメ、早めの12時からを予約しておきました。

入館が12時なので、お昼ご飯を早めに取ろうということになって、市ヶ谷近くの食堂を物色。結局神楽坂にある「トレド」という洋食屋をチョイスしました。神楽坂のど真ん中ですが、我々おじさんが気兼ねなく入れる昭和レトロ食堂です。

私はオムカレーを選択。オムカレーなんですが、正確に言うとドライカレーの卵焼き包み、上からカレールー掛けですね。フワトロ卵にケチャックライスを想像していたのですが、かなり異なりました。まあ、味は美味しかったので良しとします。

博物館には5分前に到着しましたが、受付の方が玄関までお出迎え、非常に恐縮でした。この建物、所謂「曳家」で明治時代の2500トンもあるコンクリートの建築を水平方向に10m、免震土台のため3.2m嵩上げされているとのこと。内部はすっかり改装されていましたが、骨格や外壁その他は利用されていたとは驚きでした。
今回の見学で活版印刷を学ぶことが出来ましたが、知らないことだらけで驚きの連続でした。12時の予約は我々4名だけだったので、入場者よりも展示案内のお嬢さんの方が多く、大変親切にレクチャーして頂けました。

まず、元となる文字ですが、全て5cm角大の文字原盤から作られます。この様に文字を金属板にパターン彫刻されて原盤となります。

それをこのマシンで必要な大きさに縮小するとのこと。下の方に原盤が置かれていますが、長い棒で原盤をなぞると、上の方で微少回転刃が縮小したものを削ってくれるというマシンです(上の方の写真無し、すみません)。上の設置位置を調整することにより、縮小サイズも自由自在とのこと。削るのでこの状態ではまだ凹状態ですね。

次にこのマシンで縮小したやつに、鉛を流し込んで凸状態の印判を作ります。次から次へと自動的に印判が出来てくるマシンですが、そんなに多く同じの作っても意味あるの?と思いますよね。
な、な、何と、一度印刷機に掛けた文字印判は再使用せず、再び溶かして印判の材料に戻すとのこと。考えてみれば、鉛なので消耗が激しい事や、文字盤を再び所定の位置に正確に戻す事など考えると当然かも知れません。

ここからは想像通りの工程です。文字を保管されている棚から選び出して、所定の位置に並べて行って、印刷機で印刷する。この棚、文字の自体や大きさによって当然異なりますが、写真の3段×5段で常用漢字とひらがな、カタカナ全て網羅しているらしい。試しに棚から文字を探し出す、デジタル体験も出来ますが、ヒント無しでは全く歯が立ちません。ひらがなは順序が「いろはに」だし。

このマシンは大正時代の印刷機とのこと。倉庫の中に眠っていたのを、整備して展示していますと案内がありました。尚、その他にも製本のマシンや、企画展(100年の本作り)などもありましたが割愛。

自分で印刷するコーナーもあります。しおりを印刷体験できるというので、案内の方に教えてもらって、おじさんが真剣にやっています。

はい、これが私の印刷しおりです。(印刷したのは赤字だけ、その他は事前に印刷されております!)

中で飲み物も販売されており、テラスで飲むことが出来ます。こんなおしゃれな飲み物が、150円程度と非常にリーズナブルでした。

本日は本と活字館がメインでしたが、それだけで帰るには時間余裕があったので、帰路にある岩崎邸に立ち寄ることにしました。

私は確か2回目ですが、久しぶりの訪問なので前回の記憶があまりなく新鮮でした。残念ながら建物内は写真禁止でしたが、外から素晴らしい洋館をパチリ。
本日はPANTOでの参加でしたが、冬の間困っていたリア変速しない問題は、全く生じませんでした。やはり暖かくなってグリスの粘度が低下してきたからだと思います。古いグリスを新しいのに入れ替えできれば良いのですが・・・