おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

これが農家の豊かさだ!!

2009年07月23日 20時23分19秒 | 有機農業
 タイトルはなんだか農民作家、山下惣一さんのような言葉ですが。。。今回帰省して、色々と収穫した。別に売るわけではないので、汗水たらしてこれらを収穫したからといって、お金が入ってくるわけではない。正直、僕なんて全然お金がない。アルバイトしながら、研究もして、はっきり申しまして超ワーキングプアである。

 だけど、農家が貧困ではなく、貧しいゆえに豊かな訳が実家の食卓にあった。子どもが帰ってくると、たくさんの料理を用意してくれて、いつも僕は家で収穫できたものだけでいいと言っているのだが、余計に1~2品追加されて出てくる。ま、これはこれでうれしいことだ。

       

 そんなことはさておき、これがこの日、収穫したジャガイモ。本日の夕食はジャガイモを使った肉じゃがだ。人参、玉ねぎもうちの畑で育ったもの。

            

      

 そしてインゲンの胡麻和え。ナスとピーマンの素揚げ。ナスとインゲンはうちで収穫したものだし、実はピーマンではなくパプリカみたいだが、色が変わらなかったと言って、近くの農家からいただいたもの。

 サラダのキュウリとレタスもうちのもの。トマトは購入したらしい。あと、この後、近所の農家からいただいたトウモロコシも出てきた。初ものトウモロコシ、見た目も美しく、甘くて絶品だ。

 お米もうちで自給しているものだから、おそらく今回の夕食の自給率は相当高い、80%以上いっているだろう。そして、後は人間関係というつながりからいただいたものばかり。お金がなくてもこんなにも豊かです。これが農家の豊さ。

 母親が、「都市に住んでいる人も、お金がない人でもこうやって野菜育てられればいいのにね~」とつぶやく。まさにそうだが、今では、つながりの中から食べものすら手に入れられなくなっている。まさに都市は貧困、自給畑を持ち、豊かな関係性に恵まれている農村、農家は貧しいのであり、貧困ではない。貧しいゆえに豊かなのである。

 都市と農村が相互に支えあう、つまり、消費者が農家を支えるという関係性を築くことができていれば、都市で生活ができない人が出たとしても、農家は一生懸命、都市消費者を支えるだろう、たとえその消費者はお金払えなくても。崩壊したそうした関係性を再び創造すること、それが連体経済だ。

 
 


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