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彼是、ココに記。

マブダチ。

我が家のお気に入りの「回るお寿司屋さん」は、自宅から少々離れた町にある。

このお店に行くと、夫と私はいつもカウンター席に座る。
出来立てのお寿司が次々と流れてくるのを、頬杖をついて眺めるのだ。

あれは違うな。今度はどうだろう?これでもないか・・・

自分が注文したお寿司が流れてくるのを待つ間も、十分に楽しい。
隣に座ったお客さんの注文までも、心の中で勝手に確認したりしている。

ある日、事件が起こった。
隣に座ったご高齢のご夫婦が注文した「まぐろ」が、その前を通り過ぎてしまったのだ。
私は慌ててしまい、思わず「まぐろ!行っちゃいました」と言ってしまった。

ご夫婦のお隣の席の男性がたまたまお知り合いだったらしく、連携プレーで事なきを得た。
その男性はマグロの皿をご主人に手渡しながら、私について聞いた。
「知ってる人なの?」
ご主人は答えた。
「うん。マブダチだ。」と。
そして私を見てガハハと笑った

マブダチ認定していただけて嬉しかった話、である。

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