はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

横歩定跡のことだけど、飛車を切って有利って、ねえ、それホント?

2012年10月25日 | 横歩取りスタディ
 横歩取り定跡のお勉強をしましょう。
 『2三歩、3四飛』の定跡です。

初手より▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩

▲3四飛 △8八角成 ▲同銀 △2五角

 ここで▲3四飛と取るのが「横歩取り」でしたね。
 横歩を取るかとらないかは自由です。取らないで2六飛や2八飛も一局。
 でも大抵は取ります。理由は「それで先手が有利になるから」。

 ただし条件があって、それは「(先手の)あなたがその後の定跡を知っていれば」という条件です。知らないのならば、「まあ、やめとけ」と言っておきます。知らないと結構悩ましいんですよ、この後は。

 以前の記事(『よこふ物語1 ヨコフって何?の巻』)でも書きましたが、現在のプロ棋士はそれ(△2三歩▲3四飛の後の展開)がしっかりわかっていますので、そもそも上図にある後手の△2三歩は指しません。2三歩を打たずに8六歩、同歩、同飛と指します。これが今も大流行中の「横歩取り戦法」の型で、そのタイミングで先手が▲3四飛と横歩を取るのです。
 アマ初段未満だとその両者の違いも把握できていなかったりしますが、「2三歩」を打ったかどうか、それで大きく状況は違います。

 「△2三歩」からの定跡は、ここに歩を打たない場合の横歩定跡とは、はっきり区別して、しっかり知っておくべき居飛車党の基本なのですが、プロもアマもここで「△2三歩」と指す人が今はほとんどいないので、覚えていなくてもそれで「大丈夫っちゃあ、大丈夫」とも言えます。めったに出会わない。プロは当然(その定跡を)わかっている前提で△2三歩を打たないことを選んでいるわけですが、アマチュア将棋指しの場合は…となると、これは怪しいわけです。何しろ、ほとんど誰も指すことがないのですから、まあ一生のうち一度くらいは出くわすかどうかのそういう場面です。そういう時のために、この「△2三歩からの横歩定跡」を覚えておくということになるんですが、いざとなると大概忘れているんですよねえ。

 実はプロでも、ほとんど指されないとはいっても、指されたこともあるわけで、これからも指される可能性はあるにはあるのです。“横歩をとって絶対絶対絶対絶対先手有利~”というほどではない。


 ここに紹介する棋譜は、青野照市九段の『プロの新手28』に紹介されている森鶏二九段と谷川浩司九段の対局です。1987年度の棋王戦だそうです。20代の谷川さんが後手が不利と言われている「△2三歩」に挑戦したことになります。

 ▲3四飛に、 △8八角成 ▲同 銀 △2五角となります。



 ▲3二飛成

 △2五角にどう指すか、を知っておかなければいけない。
 定跡は「▲3二飛成」を示しています。

 これは江戸時代から伝えられている手でして、ある程度の棋力があって居飛車を主として指している人は、ここまでは大体知っています。

 でもねえ、ここまで知っていても中途半端で困るんですよ。だって「飛車を切ってそれで有利」って言われてもねえ。「ほんとか!?」って話ですよ。

 だから、この後をどう指すか、しっかり覚えておかなきゃ、って話なんです。
 自分の定跡再学習の意味で、いま、この記事を書いているわけです。


 「△2五角に▲3二飛成」が定跡手なんですけど、ただし、近年ではその代わりに▲3六飛でもオッケーってことになっています。
 この「△2五角に▲3六飛」という手はたぶん民間では昔から指されていて、「飛車を切って金と交換なんて、自分には無理!」って人が指していたんだと想像します。まあだから玄人的には馬鹿にされていた。でもしっかり研究してみたら、「これでも先手が指せるようだね」となったようです。
 あの羽生さんがこの▲3六飛を指していることも、この青野本に紹介されています。その時の後手番の相手はやはり谷川浩司。プロにおける△2三歩の台風の目は谷川浩司だったのか。若かったんですね~、谷川さん! あと米長邦雄氏(日本将棋連盟の現会長)もこの後手番を指していたようです。30年くらい前かもっと前のことです。(“米長新手”というものもあるのですが、それは今日は紹介しません。)

 僕も一度だけ後手番で△2三歩から△2五角を指してみたことがあるのですが、その時の相手(先手)は、飛車を切ってこず、▲3六飛でした。
 アマの場合はやっぱり経験値が大きいと思います。でも、知識もね、ということで、さあ先へと進めましょう。



△3二同銀 ▲3八銀 △3三銀 ▲1六歩

 定跡はここ「△3二同銀」と教えていますけど、△3二同飛だったら先手はどう指すのがいいんでしょうね? ▲3八銀が無難そうだけど、▲5六角や▲8三角もあるかも…。 (とにかく、いちいち手が広い。)

 定跡通り進めて、「△3二同銀 ▲3八銀 △3三銀」。
 そこで▲4五角というのが古来からの定跡に伝わる手。(下参考図)
参考図
 木村義雄(十四世)名人は、この定跡の先手番が得意でよく指していました。
 それで参考図以下、△4四歩▲6三角成△5二金▲6四馬というように進み、先手は馬をつくってそれを自陣に引きつけて――という展開です。
 なるほど、そう進むのであれば、木村名人が「横歩は取って先手良し」と言うのも納得です。馬がつくれるという保証があるならば。(それならシロウトにも気楽に指せそう)

 ところがそれは大戦前まで通用した話で、戦後、そうではなくなっています。今では後手の“新手”が見つかって、▲4五角としても馬はつくれないので、木村名人の発言の信頼性は、白紙の状態になりました。
 ▲4五角には、“△5四歩”という手があります。これがその“新手”ですが、これを発見した人はプロ棋士ではなく、アマチュア愛棋家とのことです。
 △5四歩を▲同角と取ると△5三飛が返し技で取れない。それで▲2三角成なら△3四角▲同馬△同銀と進みます。(△5四歩の手の価値は、もしも▲4五角に△5二玉などと受けた場合は、▲2三角成の時に後手の8二の飛車の横利きが止まってしまっているので後手困る、ところが△5四歩ならば飛車の横利きは通ったままで先手の▲6三角成を防ぐことができる、ということ)
 これではパッとしない、ということなのか、それでこの▲4五角以外で何か良い手はないのか、と模索され始めました。
 戦後、山田道美八段らがよくこれを研究し、米長新手も出て、さらに時を経て谷川浩司がまた指し始め…、ということのようです。▲4五角の他には、▲7七銀、▲6八玉、▲6九玉などが候補手として指されたらしい。それぞれ、意味のある手です。

 そんな状況で、また新しい手が生まれました。そして今では最有力と見られているようです。
 1987年、森鶏二(もりけいじ)九段がそれを指しました。それが今回紹介中の棋譜です。



△2四歩 ▲3一金

 図の「▲1六歩」が森新手。
 ねらいは次の▲3五金△1四角▲1五歩。 なるほどこれはわかりやすい。
 では▲1六歩に、後手はどう応じるか。 とりあえずは角を守らないと。
 △4四銀は、▲5六角とされると、そこで後手が角成を受ければ、▲2六歩からやはり角を捕獲されてしまう。
 △4四歩はどうか? これには▲6五角と打つ。すると後手は△3一飛と飛車を打って受けるしかない。以下▲5六角△2二銀▲7七銀のような駒組み合戦に入ることになる。これは“これからの将棋”だが、先手は持ち駒に「金歩歩」とあるのが大きい。
 
 谷川さんが選んだ手は「△2四歩」。 それを見て、森さんは「▲3一金」。 これが森さんの狙いでした。

 (またここでは、△1四歩という手も指されているようです。 △1四歩▲3五金△1六角▲同香△1五歩という狙いだが有力。最初に指した棋士は誰だろう? これは優劣不明としておきます。) 



△3四角 ▲2一金 △1二香 ▲1一角 △4二玉 ▲3六歩 △8六歩 ▲同歩 △同飛 ▲3三角成 △同玉 ▲3五歩 △4五角 ▲3四銀

 「▲1六歩」で「△2四歩」を誘い、そこで「▲3一金」が森鶏二九段の指したかった手。
 これはあの桂馬を取るのがねらいですが、後手が「2三歩」の状態でこの金打ちを指すと、△2二飛打という受けがあって、金打ちが無駄になって先手失敗です。ところが「△2四歩」の後では、▲3一金に△2二飛打は、▲2三歩△同飛▲3二角で成功というわけなのです。▲2三歩と打てる。


 森九段は桂馬を取ることに成功しました。
 そしてチャンスとみるや、一気に決めに行きます。
 (▲3三角成は過激な手で、代わりに▲3七桂△5四角▲3四桂という手もあると青野本に書いてある。こっちのほうが堅実でいいかも。)



△3四同角 ▲同歩 △4二玉 ▲3三歩成 △5二玉 ▲3四角 △3五角

 先手にとって気持ちの良い順ですね。「▲3三歩成」は、△同玉とは取れませんね。(王手飛車がある)

 しかしよくよく見れば先手の攻め駒は豊富なわけではないので、まだ勝負は決していません。



 こうなりました。
 谷川さんの「△3五角」は攻防の手。角成をねらいつつ、先手の▲5三と△同玉▲6一角成を防いでいます。

 青野本にはこの後の棋譜は載っていません。ということで棋譜はここまで。
 どうやら森さんの次の手は▲4六桂らしいです。
 そして結末は、「谷川勝ち」だったようです。



 けれども、森新手“1六歩”は素晴らしいですね。
 この手が有力で、この定跡は「先手勝ちやすい」が今の結論のようです。
 この流れを知っていれば、怖がらずに、「3二飛成」の飛車切りを実行できるということになります。
 僕はこの森さんの“1六歩”に、升田幸三賞を差し上げてもいいんじゃないかなって思います。これは定跡の歴史に燦然と輝くかっこいい手だと思います。
 (“5四歩”の発見者もすごいです。)

 ところで、この対局を勝利した谷川浩司九段は、結局この後、棋王戦の挑戦者となり、棋王位を高橋道雄棋王から奪取しています。(3-2、1持将棋)

 また森鶏二九段のほうは、翌年、王位戦挑戦者になってなんと王位を奪取です。相手は谷川浩司でした。(4-3)
 そういえばこの頃って、森さんがミネラルウォーターを対局場にただ一人持ち込み始めた時期でしょうかね。米を炊くのにも水を買って炊くので水代に月5万円はかかるとか言っていた。(10万円だったかも。)今では飲み水を買うなんてだれでもやるようになりましたが、あの頃はそんな人は「変わった人」扱いでしたね。


 今回は森さんの名前を「森鶏二」としていますが、失礼だったでしょうか。「けいじ」の「けい」は、変換で出てきませんし、コピーして使ってみてもだめでした。(以前は使えたのですが。)
 だけどもともと森さんのこの「けい」という漢字は、とりの「鶏」と同じ意味のようですよ。森さんは土佐の出身で、土佐では闘鶏が人気があった土地柄ですし、戦う鶏の強さ美しさへの土佐の人々の尊敬の気持ちが、森九段のその名前にも入っているようにも思います。
 司馬遼太郎の『竜馬がゆく』に書いてあったと記憶しますが、日本ではあまり動物を表す漢字を名前に使わないことが多いのに、土佐だけは好んで付けるということです。猪とか、ですかね。でも馬とか虎は全国的に使いますか。やはり「鶏」は珍しいですね。猫兵衛とか、いたんですかね。(これ以前にも同じこと書いていたようですワ。あらら。)

追記: 土佐は「犬派」だから、猫兵衛はいないか…。ん? どうでもいい?

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10 コメント

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横歩取り基本の2三歩型 (edix06)
2014-09-07 20:07:12
横歩定跡のことだけど、飛車を切って有利って、ねえ、それホント?
2012年10月25日 | 横歩取りスタディ


ラクガキでもしますか。

はい、させていただきます。
はじめまして、edix06 と申します。
24で10級くらいの級位者です。

タイトルの記事、面白く拝見しました。
横歩取りは本当に知ってなきゃさせない戦法で、私はよく短手数で負かされます。
「2三歩型」にそのような歴史的経緯があったこと初めて知りました。
飛車切って有利の解釈は、18手目:△3二同銀の局面で、
飛車金交換の駒損ではなく、飛車と金歩の二枚替えであるからと思っていました。
横歩取りの記事がたくさんあっていいですね。
これから少しずつですが見させていただきます。
はじめまして (handoroya)
2014-09-28 12:32:00
この記事は2年前ですか。

私は最近この後手をもって「2三歩」を時々指していますが、すると横歩を取ってくる人は3~4割くらいです。後手をもって思うことは、やはり3二飛成とされて、後手はその後まとめるのがむつかしい気がします。負けることが多いです。しっかり研究しないまま指しているせいですけど。

歴史を調べると、「3二飛成」の飛車切りの最も古い棋譜は、1824年「大橋英俊(柳雪)-伊藤看佐」戦(御城将棋)かと思います。看佐がうまく指して勝利した名局です。
そんなこともこの記事を書いたあとに学びました。
横歩取りの一変化 (edix06)
2015-04-10 18:56:22
はんどろやさん、こんばんは
再び書き込みさせていただきます。

横歩取りの変化のひとつに次のような図がありますか?
手番は後手で、ここから△3八歩▲同銀△6七角成と進むと、詰めろ飛車取りになるというものです。
どの戦法のひとつの変化なのかが不明なので教えていただきたいのですが。
よろしくお願いします。

後手の持駒:銀 歩二 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 金 桂 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香v角 ・ ・ 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 角 歩三 
これはたしかに (handoroya)
2015-04-12 08:46:53
見たことのある局面です。
後手8六歩、同歩、同飛に、3四飛と先手がヨコフを取って、そこで後手が8八角成、同銀、3三角とする戦法ではないかと思います。ただしく対応すれば先手がよくなるので、プロでは現れることは今はまずないのですが、アマ将棋ではたまに出てくることがあるので、先手の立場で対策を知っておく必要があるという形です。
後手3三角に、7七角が手堅いように見えて、これが後手のねらいにはまる手で、後手優勢となる変化が多い。(3三角には7七桂で先手良しが定説です。しかし知らないと7七角とする人が多い)
ただし厳密には7七角も先手が良くなります。それがこの図に至る変化で、3三角、7七角に、同角成、同桂、8九角(これが後手のねらいの一手)、8七銀(好手)、同飛成、同金。これがご指摘の局面の図です。
ここでもし3八歩、同銀が入れば後手勝ちになるというわけですが、3八歩には5八金で、先手良しとなります。
この図よりも前に3八歩とすればどうか、という考えも出てくるのですが、それも正確に対応すれば先手良しになるとされています。

プロの対局でも一度これが現れています。1981年の谷川浩司-安恵照剛戦です。それは3三角に、8七歩、7六飛、7七銀、2六飛、2八歩、2四飛と進んでいます。これは互角の変化です。(実戦は谷川勝ち)
補足 新事実発見 (handoroya)
2015-04-12 09:16:39
edix06さんからのご質問への返事として上のコメントを書きましたがその補足です。
念のためにとソフト「激指13」を使ってご指摘の局面を調べましたら、新事実が浮かび上がってきました。
あの図は、3八歩、同銀が入れば6七馬で後手勝ちだが、それは入らない。(上のコメントでそのことは書きました。)
そして、図で単に6七馬なら3六飛で「先手良し」、が定説と思います。
ところが、「激指13」にかけますと、図から単に6七馬として、3六飛とした局面は「評価値-414 後手有利」と出ました! びっくりです。 これが正しければ、先手良しとされているこの図の評価が「後手良し」にひっくり返ります。
図から、6七馬、3六飛に、そこで3八歩とする、というのが「激指13」の示す手順です。そこで5八金なら、同馬、同玉、3九歩成…。しかしほんとにこれで後手良しかどうかは難しいところですね。大駒の一枚もない攻めになりますし、「激指」が正しいとは限らないですので。
「形勢不明」とするしかないようです。
確認と激指について (edix06)
2015-04-13 21:19:00
はんどろやさん、こんばんは
早速のご回答、ありがとうございます。

>3八歩には5八金で、先手良しとなります。
確認です。
38歩58金39歩成に88金として先手がよくなると言うことでしょうか?
>ソフト「激指13」を使って・・
私はソフトを持っていません。
勝っても負けても局後検討をするのですが、どうしても独りよがりの検討しかできていないと思っています。
形成(判断)の動きや、悪手、代替手のチェックにソフトは有用でしょうか?
はんどろやさんのソフトに関する考えをお聞かせ願えませんか?
よろしくお願いします。
返事です (handoroya)
2015-04-16 00:52:47
>確認です。
>38歩58金39歩成に88金として先手がよくなると言うことでしょうか?
そうです。飯島栄治プロの将棋世界の講座に書いてありました。
その飯島講座では、3八歩、5八金に、7八角成なら、6九角、同馬、同玉、3九歩成、6五桂で先手良しと書いてあります。
が、実はこれもまだまだ(特にアマ的には)どうなるかわからない局面のようです。――と、「激指」を使うとそんなことがわかります。以下、5二玉、2二歩、3三桂、2一歩成、4二銀、8四飛、7二銀は「互角」と激指が言っています。

>はんどろやさんのソフトに関する考えをお聞かせ願えませんか?
私は2年ほど前から「激指」を積極的に活用するようになりました。強くなりたいという意欲と、時間があるなら、ソフトは最高のトレーナーになると思います。私のようなレベルの者にとって、将棋に強くなるための条件は、「簡単な自分の勝ち筋を見逃さない」「簡単な敵のねらいを見抜く」ということではないかと思います。それが調べられるのがいいですね。
なにより、アマ全国大会レベルの強豪が家にいて、何時間でも嫌がらずに「感想戦」の相手をしてくれる――こんなことは今までならありえなかった環境です。

ところで、edix06さんの指定された局面ですが、そこから6七角成、3六飛の後の3八歩についてですが、飯島先生の講座では、5八金、4五馬、3八銀、3六馬、同歩、8九飛、4八玉、8七飛成、6五桂で先手良しとあるんですね。
ところがこれもやはり「激指」的にはまだまだ互角らしいです。むしろ後手良しの可能性もありそうです。
「プロ的には」飯島先生のおっしゃるとうりなのかもしれません。
欲しくなりました (edix06)
2015-04-18 08:03:29
はんどろやさん、おはようございます
私のような者の質問にお付き合いくださり、ありがとうございます。

>強くなるために、簡単な勝ち筋を見逃さない、簡単な敵の狙いを見抜く
まさしくなるほどと思いました。
私は強くなりたいと思う気持ちは十分持ち合わせていると思っています。
家族孝行を横に置いておいて、かなりの時間を将棋に費やしてはいます。
そんな私にとって、激指は良きパートナーになりますね。
欲しくなりました。


アマ全国大会レベルとプロの見解に相違がある。
後手良しと見るか、先手良しと見るかは各々の読みによるものでしょう。
どちらの「読み」が勝っているかは見解を聞かないことには分からないですが、はんどろやさんや私が生きているうちに、パソコンの棋力がプロのそれを上回る勢いの昨今、激指の言うことを信じてしまいそうですね。
Unknown (サク)
2015-12-29 21:28:29
初めまして
横歩の定跡で検索していたらこの記事に辿り着いたのでコメントを

最近の横歩定跡の本などを見ていると、▲3二飛成よりも▲3六飛の方が指しやすいというような風潮になっているようです
このブログの記事にもありますが▲1六歩からは△1四歩▲3五金△1六角▲同香△1五歩で後手が十分と今のところ考えられているようです
先手は駒得とは言え金が働かない位置にいるので厳しいと
なので▲1六歩△1四歩には▲6八玉が本手で、以下△4四歩▲6五角△3一飛でこちらは形勢不明といった書き方でしたが、素人としてはこれでは飛車を手放した甲斐が無いのでは…と思うような局面でした

なのでむしろ近年では▲3六飛の方が定跡手なのかもしれないと感じました
▲3六飛では後手が飛車角交換から龍を作り先手が2歩得となる展開になりますが、やや先手が良さそうでプロでも先手の勝率の方がいいとのことでした
Unknown (handoroya)
2015-12-31 18:41:56
コメントありがとうございます。

3年前に横歩の勉強メモみたいな気持ちで書いた記事ですし、あまり中身のある内容でもないですが。でもこの記事がグーグルの影響で一番読まれている記事なんですよね。

1年くらい前に、この対横歩2五角を後手番でネット将棋で何局か試みてみましたが、その時の感触としましては、「3二飛成」とされると(後手番の指し方が)後が難しくていやだなあ、と思いました。

 なので自分が先手番なら、3二飛成で行こう、と今は思っています。

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