はんどろやノート

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アリョーヒン・ディフェンス

2011年02月11日 | らくがき
 小川洋子『象を抱いて猫と泳ぐ』を読み始めました。
 この本は図書館から借りてきたのですが、これを借りたのは、本を開けた時に「アリョーヒン」の語が飛び込んできたからです。主人公の少年の名前が、リトル・アリョーヒンというのです。ただし、この少年は、どうやら別の、いまの時代の少年で、「リトル・アリョーヒン」は、ニックネームのようです。 (僕は、あのアリョーヒンのことを書いた小説か、と思って借りたのですが。)


 この名前の元になったアレクサンドル・アリョーヒンは、ロシア生まれのチェス・プレイヤーです。およそ100年ほど前に活躍した人で、「アリョーヒン・ディフェンス」の用語が残されています。


 それにしても、かっこよくないですか、「アリョーヒン・ディフェンス」!

 その中身については、ほとんど知らないのですが(このまえ調べて、後手番で初めにナイトを動かす手だと知ったばかり)、その言葉の響きだけははっきり僕の心に刻まれていたのです。ボビー・フィッシャーについてのブログ記事を書いた時に。
          → 『ボビー・フィッシャー、1772』 『ボビー・フィッシャー再び、1992




 この本です。

 読むと、そのタイトルの意味も解かります。 
 「象」はインディラという名の象のことで、「猫」の名はポーン。
 「泳ぐ」とは、チェスの海を泳ぐ、ということです。


 これから第4章を読むところ。 では、また。




 ん?  …ああ、いかん!!!

 『猫を抱いて象と泳ぐ』だった(笑)。 失敬。