はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

クリスマス・イブは『この世界の片隅に』

2009年12月24日 | まんが
 クリスマス・イブは昨日買ったこうの史代『この世界の片隅に(上)』を開いてみました。まずはこの本のいちばん最初に載っている短編『冬の記憶』だけを読みました。
 この話の中に、女の子(8つくらい?)が広島の川を渡る“砂利船”に乗る体験がでてくるのですが、それをよんで「へえ…」とおもいました。僕は数年前の正月に、将棋仲間のおじさんに、「昔、多摩川に“帆船”が浮かんでいた」と聞いていたからです。何を運んでいたのかと僕が聞くと、「石よ。」とおじさんは答えたのです。(そのことはこのブログにも書いています。→2006年1月『多摩川の帆船』)
 こうのさんがこの漫画(『冬の記憶』)を発表したのは、2006年2月ということなので、僕がそのブログ記事を書いたのとほぼ同時。 おおう、シンクロニシティ!
 彼女、広島の太田川で“砂利船”に乗った体験があるのでしょうか? いやいや、でも戦後にはもう、こういう帆船はなかったと思うのだけど…。 だけどもこの漫画は、彼女の実体験を描いたもののような気がするのです。


 クリスマス・イブで僕が思い出すのは、水木しげる。
 というのは、水木さんの長女が生まれた日が12月24日なのです。 そしてなんと(さらに凄いことに!)、次女までもこの12月24日に生まれているのです。
 さすが水木しげるってカンジです。
 『ゲゲゲの女房』、来年はNHKでドラマ化されるんですよね。残念ながら僕のところはNHKはまともに映らないので(笑)観れるかどうか…。(その日の具合によるのです。教育放送はまあなんとか観られる程度には映るのですが。) 






 ああ、そうか…!
 きっとアレは、こうの史代さんのお母さんの“冬の記憶”なんだね。