はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

夢見るジョンジョロリン

2009年01月07日 | おんがく
 
  [夢見るジョンジョロリン]

 今日は日曜で、何をしようか、せっかくの休みなのに~

 猫の毛でもむしろうか、やることがないから~

 ジョンジョロリン、ジョンジョロリン、明るい日本はここにある ♪



 これが、僕のはじめて買ったLPレコード。(前に『ホング・コングの逆襲』ではないかと思うと書いたけど、実家で確認したら、『セロリ・パセリ』でした。)  実家から持ってきたのはいいけど、でも、こちらにはレコードプレイヤーがないので、聴けません。
 僕はまた、『所ジョージのオールナイト・ニッポン』を1回分録音した120分テープもあるけど、これもテープデッキがないので聴けません。残念。

 所さんの『オールナイト・ニッポン』は、すごい早口(今の所さんの3倍くらいの速度)で喋るので、最初は「あいつ、うるさいだけ!」と思っていた。ところが、よく聴いてみると面白いので、毎回テープに録って聴くようになった。
 あの超早口の喋りは、自分の一週間の遊びをぜんぶ喋りたくてしかたがない、1時間や2時間では喋り足りない、というふうだった。所さんは、たとえば、バイクに偽装した自転車を実際に作り、一方通行の道路を逆走する、そして警官が止めに来たら、「自転車だよ~ん」と警官を驚かす、そんなことを(話の上でのことではなく)本当にやっていたのだ。 __なんという元気な人だ! あのころの所ジョージは、「あいつは、TVでは面白くないけど、楽屋ではメチャクチャ面白い」と、他の芸能人がよく言っていた。 「ツッパリバカ」というコーナーが人気で、他に「王さんコーナー」、「桜井の父」などがあった。
 そのラジオ番組は予告なしに3月、突然、終了した。 所さんは、終了の3分前になって「今日で所さんのオールナイト・ニッポンは終わりです。」といった。それでも少し時間が余って、「だから~、所さんは、この番組が好きだったんだよ~!」とテレながら何度かくり返して、そして本当に『所ジョージのオールナイト・ニッポン』は終わった。 僕は、ああ…もうあのうるさくて面白い喋りは聴けないんだ、と思った。
 所ジョージはその日の番組終了後、泣いたそうだ。ずっと後で僕は知った。それは数年前のこと、『宮川賢のバツラジ』を聴いていたら、宮川さんがそのように言っていたのである。 宮川さんは、あの時期の(つまり30年ほど前の)「深夜ラジオ黄金期」にやっぱりAMラジオを毎夜聴いていて、それでラジオ・パーソナリティに憧れてラジオの世界に入ってきた人なのだ。 所さんのその話は、ラジオ界の小さな伝説として残っていたのだろう。
 このアルバム『セロリ・パセリ』の中に『春二番』という曲も入っているが、これが『所ジョージのオールナイト・ニッポン』のエンディング曲だった。


   [春二番]

 か~どの~ 小池さんに、お嫁さんが来て~

 あ~いさ~つ廻りで~ 家にもやって来た~

 つ~まらない物ですけど~ 受け取って下さい~

 つ~まらない物では~ 受け取れません~ ♪


   心の片隅が~ ひ~ね~くれ~て~

   ついでに頭の片隅が~ …   


 4年ほど前に、『坂崎幸之助のオールナイト・ニッポン』の最終回に、所ジョージがゲストで出て喋っていたのを、僕は偶然にも聴くことができて、嬉しかった。
 アルフィーの坂崎幸之助は、所ジョージの『オールナイト・ニッポン』のパートナーだった。 たとえば面白くないハガキを読んでしまったとき、アリス(谷村新司らがいた三人組のバンド)のものまねをして、二人でギターを弾いてこう歌う。

  アツく~涙が出るよな~
  シラけた~ はがき~ ♪


 
  ↑
 そしてこれは山崎ハコのアルバム。妹のものだが、勝手にもらってきた。
 山崎ハコは、所ジョージの番組のうしろ『オールナイト・ニッポン第2部』をやっていた。喋る速度が超スローで、所さんとは対照的で、それがおかしかった。
 山崎ハコは、あの当時、いまにも死んでしまいそうな風貌のキャラ(身体も弱いし歌が暗い)だったが、じつは今も健在だ。一昨年、ラジオで新曲(『BEETLE』)が流れているのを聴いた。