はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

長沼洋七段

2007年06月11日 | しょうぎ
 きのうのNHK杯、長沼七段がカッコイイ逆転勝ち。(相手は井上慶太八段) 長沼さんの顔、はじめて見たのですが、面白かったので描いてみました。なんか、藤子不二雄のキャラみたい~(失礼!)。

 5年前の順位戦C級2組最終戦。大阪で、長沼六段(当時)は近藤正和五段(ゴキゲン中飛車の近藤だ!)と戦っていました。勝てば長沼さん8勝2敗で昇級です。東京では田村康介四段が早々と勝利して、大阪の長沼さんの対局を検討しています。長沼さんが負けると、田村四段が昇級できるのです。当然、田村さんは「近藤、勝て!」と思っています。
 しかし局面は長沼優勢。「いやあ、近藤さん、大苦戦ですねえ、しょうがないなあ」と田村。
 ところがそこから近藤がいい手を指し、混戦に。さあ、どうなるかわからない。田村の検討にも熱が入る。
 だがそこで田村は、長沼に▲9四桂から▲7一角という絶妙手があることを発見する。「近藤さん危ない」と田村。「なるほどなあ、でも双方1分将棋だし、▲7一角なんて絶妙手、発見できるかなあ」と周囲は言う。
 だが、長沼は勝った。 
 「残り時間は7分。5分使って▲9四桂を発見した。△同歩▲同歩。そこで△9二歩で近藤さんも1分将棋になった。▲9三銀と打ち込んで清算する。その局面になってから、突然▲7一角が見えた。本当に幸運な勝ち方だった。」
と長沼さんは書いている。昇級したのだ。田村四段が発見したとうりの手順をみつけて。
 長沼さんと同時に昇級したのが、このまえ描いた豊川孝弘さんで、こちらは10戦全勝でした。
 


◇名人戦
  森内俊之 3-2 郷田真隆

◇朝日オープン
  羽生善治 3-1 阿久津主税 (羽生、優勝)

◇棋聖戦(5番勝負)
  佐藤康光 1-0 渡辺 明

◇女流王将戦(5番勝負)
  千葉涼子 1-2 清水市代

◇王位戦
  挑戦者決定戦は 渡辺明ー深浦康市 (王位は羽生)