これからの季節に多いと言われている「起立性調節障害」で、ある中学生の入院治療を追って見た。
朝起きることも出来ないし、食べようと思っても食べられないし、”めまい”がして、日に日に酷くなって学校へも行けなくなり、家族と相談し病院への入院を決めたそうです。
治療の初めに行われるのが、起立試験(10分間横になった後、10分間立ち、血圧・心拍数を測定)で、その中学生は立ち眩みを起こし検査も中断し、心拍数が横になっている時は90だったのが、立っている時の方が平均150も上がり、重症の起立性調節障害だと診断された。
起立性調節障害は、生活改善がもっとも重要で、①軽い運動・②睡眠リズムを整える・③水分、塩分をしっかり摂る、この3つが上げられる。さらに漢方薬(柴胡桂枝湯)も使い胃腸の働きを高め食事をしっかり摂ることを意識させることです。1か月後退院し、家でも日常生活でも生活改善を行い治療開始から2カ月半に再検査をしたところ、立ち眩みも改善され医師からOKが出た。
長い間、行けなかった学校へ3カ月ぶりの登校で、前は友達に誘われても、しんど過ぎて遊びに行けなかったが、今は少しづつ良くなり遊びまわれるようになったそうです。医師の話によると”周りの理解”が起立性調節障害にはとても大切で、温かく見守って上げることです。と言っておられた。