One-Leg Playerの奮闘記

障害を持っていても松葉つえ1本でいろんなスポーツにチャレンジしています。

五輪招致請負人の緻密な戦略。

2013-09-15 08:40:52 | インポート

ブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会(IOC総会)で東京五輪2020の圧勝劇に大きな影響を与えた元英国の新聞記者であった五輪招致請負人、ニック・バレー氏の緻密な戦略に興味を抱いた。

約100人のIOC委員のうち、3分の1が最終プレゼンで投票を決めると思われ、日本の招致委員は、最終プレゼンにすべてをかけて準備を進めていた。

そこで、2016年の五輪招致の失敗を繰り返さないために、日本の招致委員会は国際PRを専門とするプロのコンサルタントを雇うことにした。

その人物が五輪招致請負人のニック・バレー氏だった。バレー氏は英国の新聞記者からコンサルタントに転身し、パリが本命と見られた2012年の五輪開催地を大逆転でロンドンに導き、2016年のリオデジャネイロの招致も成功させた、すご腕の招致請負人だったのです。

彼の取り組みは、東京が世界に誇れるのは、財政と治安、そしてインフラの安定性と日本人のおもてなしの心をプレゼンで最大限にPRすることに重点をおき、招致委員会に対して一貫して訴え緻密な戦略を実行した。

まず、招致委員メンバーの意識改革を行うため、常に笑顔でいなさいと、欧米人のようなオーバーアクションで熱弁をふるうプレゼンターの姿もバレー氏の指導だったようです。

さらに拘ったのが、スピーチの中に具体的な数字を入れることで説得力が増すことを彼は強く説いた。(滝川クリステルさんの東京は現金を落しても戻って来る、昨年は30億円が警察に届けられた。という話や太田雄貴選手のロンドン五輪の祝賀パレードに50万人もの人々が平日にもかかわらず集まった。など)

その他にも招致役員のロビー活動なども上げれば限がないほど、バレー氏の情報収集力や細やかな助言に驚くばかりです。(彼の報酬は複数年契約で年間3000万円だとか・・・?)