法律の周辺

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日本サッカー協会に対する賠償請求について

2006-07-23 16:13:41 | Weblog
日本代表:千葉,オシム問題で協会に賠償金請求へ 毎日インタラクティブ

 21日,日本サッカー協会とオシム氏の間で,日本代表チームの監督就任に係る正式契約が結ばれた。
一方,釈然としないのはジェフの方。どういった構成かはわからないが,日本サッカー協会に対し,賠償請求をするようだ。

なるほど,契約期間中のJリーグ加盟チームの監督に食指を伸ばしたという協会の行為は誉められたものではない。日本サッカー界を統括し代表する団体の行為として相応しいものだったかは,相当に疑問が残る。
ジェフの請求として考えられるのは,不法行為(第三者の債権侵害)に基づく損害賠償請求,あるいは,違約金の債務引受契約に基づく請求,といったあたりか。
日本サッカー協会は財団法人。このあたり,うやむやに処理されてよいはずがない。

人気のある最高責任者の失言として,面白可笑しく報じられているふしもあるが,日本サッカーの発展のためにも,きちんとした検証が必要のように思われる。

日本サッカー協会HP 日本代表監督にオシム氏が,U-21日本代表監督に反町康治氏が就任


民法の関連条文

(監事の職務)
第五十九条  監事の職務は,次のとおりとする。
一  法人の財産の状況を監査すること。
二  理事の業務の執行の状況を監査すること。
三  財産の状況又は業務の執行について,法令,定款若しくは寄附行為に違反し,又は著しく不当な事項があると認めるときは,総会又は主務官庁に報告をすること。
四  前号の報告をするため必要があるときは,総会を招集すること。

(法人の業務の監督)
第六十七条  法人の業務は,主務官庁の監督に属する。
2  主務官庁は,法人に対し,監督上必要な命令をすることができる。
3  主務官庁は,職権で,いつでも法人の業務及び財産の状況を検査することができる。

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