冬期の晴れ間は貴重。
朝から敷地内を除雪。
4時間後、
ほぼ予定の面積を掃き終え、
最後に地ならしのため、
ミニユンボのハイド板を使って平らにしていた、、、、
一瞬のことでした。
直径1m、厚さ40cm、重量、およそ200kgの氷塊が
母屋の頂点から滑り落ちて、
稼働中のIHIの風防を直撃。
当然腰掛けて運転していた僕の右頭部に命中。
10mの天辺から、
30°の傾斜を25m滑走してきた200kgの氷。
割れた氷に埋もれて
どれくらい気絶していたのか不明。
鉄枠の屋根に張ってあるのは帆布です。
1500kgの張力にも耐えうる素材なのですが、
瞬時にボロボロ。
僕はシートと鉄枠に挟まれ、
腰の辺りからまっぷたつに折れ曲がった状態で
気を失っていた訳です。
その後、
どれくらいの時間が経過したのか記憶にありません。
芋虫のように体をよじってシートから脱出。
均し終えた地面に横たわって、
しかし体は全くうごきません。
救急車を呼ぶために電話口まで這って行こうとしましたが、
全身が痺れ声も出ない、、、。
いやぁ、
まいったなぁ。
死ぬかな、、、
なんて良からぬ考えが頭をよぎります。
横たわったまま、
トラブったときに必ずやることにしている四肢作動確認。
まずは指先の第一関節からひとつずつ。
つま先の一つ一つの関節の異常確認。
次は筋肉の部位ごとに、
ダメージを受けた位置を確認。
ここまでは体をなるべく動かさないように
その「部分」だけを丁寧にひとつずつ点検して行く。
次に骨格の状態を触診で観る。
今回は上からのダメージなので、
頭頂部から順番に、
特に「体を二つに畳まれた」痛手が鈍痛で残っているので、
肋骨の一本ずつを素手でなぞってみる。
前側に折れた形跡はない。
深呼吸しようとすると激痛。
剥離骨折した肋骨が
肺に刺さっている可能性もあるな、とか思いながら、
痛みの位置をゆっくり確認。
内側ではなく左外側の、下から三番目の骨と表面の腹筋が痛みの元のようだ。
立ち上がってみよう、
ああ、だめだ。
左足の太もも上部に激痛。
時速25kmで真上から背中を直撃してきた氷塊が、
僕の体を二つ折りにし、
さらに折れ曲がったキャノピーの鉄枠が
左足の太ももを直撃したようだ。
四つん這いになって、
体を「くの字」に曲げた状態でゆっくり立ち上がった。
呼吸ができない。
これは119呼ばなきゃ。
自分で確認できない「内出血」や「痛みのない内蔵の破損」が
いちばん心配。
雪上を這って、
とりあえず玄関までの30m。
アプローチで力尽きて震えながら小一時間。
丸一日、
安静に過ごして、
呼吸は楽になってきた。
食欲普通、排泄も順調。
血尿なし。
嘔吐感なし。
が、背中中央部と左股の打撲はかなりひどい。
あと二日くらいは
何もせずに様子見。
さて、どうなりますやら。