浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2019-08-10 00:07:57 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~


                   講演 三

「また、生老病死の苦しみを受け己の本性も忘れ去るものなり」

先の続き・・・

先々月の「道」の中に
満開や春の嵐に散る桜 我も散りたし口果てぬ間に

この歌を載せていただいて、お叱りを受けました。
「先生は死ぬというようなことを言ったらあきませんよ」と、
叱られてしまったのですが、
まあ今朝は朝食もいただかず飛んで出まして、
先ほどやっと家に着きお茶漬けを少し頂き、
満腹になるとしゃべるのがしんどいですから、
食事を控えてここにかけつけました。

帰って来る時、近鉄線に乗って私の肉体のふるさとである
国分を通過しました。
特急ですから国分駅には止まってくれません。
「ああ、お母さんが国分にいてくれるのに、
ちょっと挨拶ぐらいできたらなあ」と、
思いながら実家の側をとおりました。

自分の時間があれば自分の母親の顔も見に生きたいですし、
また私の顔を見ていただいたら喜んでもいただけます。
しかしそれさえ許されない今の自分に与えられた環境を
思いました時、ああ、辛いことだなあと思います。

またしんどい目をしてフラフラになりながら、
体の悪い方の癒しをさせてもらい、
その数があまりにも多くなってきますと、
エネルギーがなくなりまして、
お尻を持ち上げることもできないから、
今度は私が皆さんの周りを這いずり回って
治さなくてはいけないことになります。

エネルギーの限界、命の限界まで挑戦しまして、
「もうこんなにしんどいことがずっと続くのだったら、
朽ち果ててしまわない間に、いい加減に卒業できる
といいのになあ」と思うのです。


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