浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2019-08-06 00:14:04 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~


講演 三

先の続き・・・

「法」について、また先生について、
いろいろお懐かしいお話もございましたし、
私たちの知らない先生の日々の生活も聞かせていただいて、
「ほんとうに幸せだなあ」と思わせていただきましたね。
「心行」の解説は、前回「自己保存・自我我欲に明け暮れて
この現象界を過ぎゆく」というところまで学びました。

自我我欲と言いますのはキリスト教でいっているところの
「原罪」ではないかと思います。
肉体を頂いている限り避けることのできない罪が
自己保存と自我我欲です。
肉体を持つ限り、縁に触れますと次から次へと
この自己保存と自我我欲の思いが盛り上がってきます。

自己保存と自我我欲こそ私たちの心の中に巣を作って
住みついている悪魔の正体です。
私たちの内なる世界の、心の奥底のもっと奥底の世界は、
ほんとうの神なる我の世界ですね。

これこそキリスト教でいうところの「キリスト意識」です。
私たち一人一人の中に、真の神の御霊がちゃんと与えられています。
これを知ることによって最も大きな妨げをするのが自己保存と自我我欲、
そして後に出てきますところの都合が悪かったら
嘘を言ってでも相手を落とし入れようとしたりします。

自分を正当化するために、ありもしない事実をでっち上げてでも、
自分に都合の悪い人を落とそうとかかるのは、正に悪魔の仕業であり、
そのような思い、行いはほんとうの神様のご意志に最も背いた
行為です。

何故かと言いますと、神は大いなる愛であり、
すべてのものがお互いに幸せに暮らすように努力することが
神のご意志に添うことだからです。
もし、自分と相手を分離させたり、差別してしまいますと、
これはもう神のご意志に背きます。
神のご意志に背く者は全部偽者であり、悪魔であると見るべきです。



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