母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

夏の朝の花

2023年08月30日 | 花(夏)


まだ熱の冷めやらぬあけぼのの
薄い光の中に咲く朝顔は
日の出とともに輝き しっかり主張し
伸び伸びと開き
真昼を過ぎると
はなびらを静かに閉じてゆく

夏の夜明け
太陽の登り切るまでの短い時間
そして訪れる晩秋の
冷ややかな大気にも負けず咲いて
細い幹が凍って枯れるときまで
青紫の美しい
色と形で咲きつづける絹のように薄い
あさがおの花
コメント (2)
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