物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

トベラ  archive

2018-02-05 06:00:00 | その他
トベラも節分に関係がある植物です。

トベラ(扉)
<学名:Pittosporum tobira (Thunb.) W.T.Aiton>
トベラ科 トベラ属 常緑低木。





東北地方南部以南(太平洋側は岩手県南部以南、日本海側は
新潟県以南)の海岸に自生する常緑低木または小高木。
海岸では海浜植物などの草本につづく海岸性森林に位置し、
低くて密な群集を形成する他、海岸林の中では高木層を
形成する場合もある。高さは通常2~3mだが、
6~8mになるものもある。
潮風や乾燥に強く、つやのある葉を密生することなどから
観賞用または街路樹として道路の分離帯などに栽培される。
我が家で栽培していたトベラ雄木でした。


撮影日 2006.06.04: 群馬県(裁)
葉は主に枝先に輪生状に集まって付き、互生、葉身は
長さ5〜10cm、幅2〜3cmの倒卵形、先は丸く、基部は
くさび形で葉柄に流れる。
主脈は白っぽく、葉全体はつやのある緑色で、周辺部が
やや内に巻くように、葉全体が反っている。

花期4~6月。雌雄異株。

雄花です。

本年枝の先に集散花序を出し、芳香のある白い花を、
上向きに多数開く。

後に黄色になる。



果実は熟すと3裂し、赤い粘液が付着した種子を多数露出し、
これが鳥のくちばしなどに粘着して運ばれるといわれる。
海岸で見かけたのですが、もう種が散ってしまった後のようです。

撮影日 2011.2.16: 大分県

かろうじて1つだけ種が残っていました。



枝葉は切ると悪臭を発するため、節分にイワシの頭などとともに
魔よけとして戸口に掲げられた。
そのため扉の木と呼ばれ、これがなまってトベラとなった。


植樹されたトベラには、新芽に虫えいをつくるトベラキジラミ
というキジラミ科の昆虫がしばしば大量発生して、排泄物の甘露に
すす病菌が発生しているのを見ることが多い。
我が家のトベラにも・・・



別名:トビラノキ(扉木)