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カレイドスコープ ナイト 3-4-2

2009-01-30 00:03:24 | アニメ・コミック・ゲーム

 すると、一人の少年が霊力で空を飛び、皆の頭上でそのボールを取った。他の少年たちもつぎつぎと念を集中し宙に浮いた。そして皆で楽しげに空中でボールを蹴り奪い合っている。しかし空を飛ぶ能力を持たないミッシェルだけは対応できず頭上のプレイを見上げながら困惑している。困惑していたミッシェルだったが、突如ひらめいて近くにある塀の上に上がった。  「こっちにパス! パス!」  塀の上に立ち空中の皆と同じ目線になると、自分にボールをつなぐよう呼びかける。今ボールをキープしていた少年がそれを見て、大丈夫かよという顔をしたが、ミッシェルに向かってボールを蹴った。  「!」Kaleidoscope_knight_342

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カレイドスコープ ナイト 3-4-1

2009-01-28 00:16:39 | アニメ・コミック・ゲーム

                                   4                                ある寒くて曇った日、少年時代のミッシェルは仲間の少年たち数名と建物の庭にいた。ここは時の女王が治める国の中で、身寄りがなくまだ働くことのできないものたちが集められ共同生活を行っている施設であった。ミッシェルはここで育ったのである。  「ボール遊びをしようよ」  「いいね、やろうやろう」  ミッシェルたちはサッカーのような感じでボールを蹴り奪い合う遊びを始めた。楽しそうに遊ぶ少年たち。実力は拮抗している様子だ。そのうち一人の少年が高々と宙にボールを蹴り上げた。  「もらった!」          

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カレイドスコープ ナイト 3-3-14

2009-01-26 02:08:00 | アニメ・コミック・ゲーム

「ルシフェールさん、入っていいですか」  隣の部屋の扉の前まで来ると、ミッシェルはそう声をかけた。  「ミッシェルくんか、どうぞ入っておくれ」  扉を開けると、普段は衣装部屋となっている比較的小さな部屋の中に、一人その男は立っていた。礼式用の白い絹のマントを纏い両肩の部分を金の飾りで止めている。純白のマントと対照的なダークブラウンの長髪と、これ以上無いほどに整った顔立ちを有していた。  部屋の入り口に立ちルシフェールの顔を見ると、この男ルシフェールとの思い出がふとミッシェルの脳裏に浮かんだ。Kaleidoscope_knight_3314

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カレイドスコープ ナイト 3-3-13

2009-01-14 03:04:16 | アニメ・コミック・ゲーム

 「はい。重いものはないですから・・・」  「そういうお前にも手伝ってほしいものだな」  バアルを一瞥すると、マルスは荷物を運び終えたミッシェルにこう言った。  「こちらはもういいので、そろそろ隣の部屋にいるルシフェールを呼んできてくれないか」  「はい」  ミッシェルは返事をすると、鏡の間を出て隣の部屋に向かった。  「まあなんだ、やつがケルビムナイトの称号を受けるのなら異論を挟むものはおるまい」  呟くマルスにグミキャンディーを食べながらバアルが応じた。  「確かに・・・トパーズの精霊にして龍の霊力使いのあの男なら、認めざるを得ませんな」

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カレイドスコープ ナイト 3-3-12

2009-01-13 20:37:47 | アニメ・コミック・ゲーム

 ケルビムナイト(神霊騎士)の任命式は女王宮の最上階にある鏡の間にて行われるきまりであった。両者が鏡の間を訪れると儀式の準備が行われているさなかで、侍女や小姓たちが忙しく働いていた。彼らの中心にはミッシェルたちよりKaleidoscope_knight_3312 一足先に到着していたマルスがいて皆に指示を出している。ミッシェルも皆を手伝うことにした。  「儀式の準備も大変だなミッシェル、疲れはしないか」  儀式に使う小物類を運ぶミッシェルに、椅子に座り袋入りのグミキャンディーを食べながらバアルが声をかけた。

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