うたかた

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(C)asakano2006

原発30キロ周辺の日常

2011-04-09 07:13:45 | 旅行記

110330higaiup1 東日本大震災から4週間。いわき市でも水道が復旧する地域が多くなってきた。ガソリン渋滞もなくなった。食料もスーパーでほぼ普通に買えるようになってきた。わずかな食料を求めて何時間も行列したのが嘘みたいだ。活動を再開する企業も増えた。学校も始まった。朝夕の道路の渋滞は震災前と変わらない。一方で、地震や津波、原発の被災者の皆さんの避難所暮らしは続いている。図書館、スポーツクラブ、温泉施設などは、まだ営業再開の見通しが立っていない。

原発の危険は高止まりのまま。依然深刻な状況だ。水素爆発などはなくなったが、放射性物質の放出は止まらない。大気中に、海洋に排出された放射性物質は、土壌や水道水、野菜、魚介類を汚染し、生活を脅かしている。原発から20キロ以内が避難指示、30キロ以内が屋内退避という指示は変わっていない。放射性物質は、同心円状に拡散するのではなく、地形や風向き、温度等により、鳥の翼のような形で拡散するのだそうだ。科学的根拠に基づいた的確な指示を願いたいものだ。また、このような長期にわたる屋内退避は、指示する方も想定外だったろうが、いつまでもできるものではない。早期に避難指示に切り替えるべきだ。30キロ圏周辺の住民の不安も大きい。放射性物質の拡散予想は、天気予報以上に情報提供してほしいものだ。


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