いくつか腹の立つことが重なり、
スターリング・ケアを(=男爵邸での住み込みヘルパー仕事を)辞めたるっ!ことにした私。
9月23日(月)からちょうど30日(月)までが私が仕事オンの週でしたが、有休が4日残っていたので、それを使えば
9月末日より4日早く男爵邸から退けるはずでした。でもシフト・コーディネーターに頼まれたため、
結局9月30日(月)の正午まで勤め上げ、有休の残りは住み込み4日分の賃金として支払われることになりました。
私は今月半ばにアグネスを訪ねて一週間ドイツに行くので、次の勤め先を探すのはその後にするつもりでしたから、
私にも異存はありませんでした。
9月に入っても異常なほどに暖かい日が続いていましたが、私の手帳日記によると、22日(日)から雨が多くなりました。
なので男爵邸での私の最後の一週間は、ほぼ毎日、降ったり止んだり。
そんな雨の日に窓ガラス越しに見ても美しい、男爵邸の前庭です。
9月27日(金)の朝、7時過ぎ。屋内のカーテンをすべて開けてまわってダイニング・キッチンに戻って来たら、突き当りの窓の外に、鹿が来てました!
しかも2頭も!うち1頭は小さめでしたから、親子だったんでしょうか。前回見たのは前庭だったけど、今回は裏庭です。
小さい方はとても警戒心が強くて、私の気配を察したのか、逃げ腰に。
でもやっぱり戻ろうとしてみたり。
「やっぱり、誰かいる?!」
みたいに見つめられ、息と気配を殺してやり過ごしました。私は窓のこちら側に立っていたけれど、動かなければ、人間と気づかないようでした。
地面にぼたぼたと落ちているのは、クラブ・アップル(crab apples)と呼ばれる小ぶりなリンゴ。
そのままでは酸っぱくて食べられないけれど(参: Can you eat crab apples?)、鹿は好物みたいです。喜んで食べていました。
ちなみにうちのお隣の奥さんはクラブ・アップルでジェリー(柔らかいジャムみたいなの)を作り、ときどきおすそ分けしてくれます。美味しいです。
男爵夫妻は、以前はクラブ・アップルでリキュール酒を造ったそうです。
男爵邸最後の週に間近で鹿を見られて、ラッキーでした
これは、ある日の朝焼け。
これは、日没ちかく。
ということで、昨日(9月30日)正午にエマと交代し、帰宅途中にスターリング・ケアのオフィスに寄って身分証を返し、帰宅しました。
が、事情があって、今(10月1日夜)また男爵邸にいます。
詳しくは次回に。
素敵な家と素敵なお庭で働けてラッキーと。
でも慣れってコワいですね。
8ヶ月後の今は、それほど羨ましいとは思いません。
気が小さい小市民なので、あんな広い庭つきの素敵な家に住んだら、税金とか維持費管理費とか、心配で眠れなくなりそうで
まぁ、ただの小市民は宝くじにでも当たらない限り、あんなお宅に住むチャンスはないわけですが。
やはり私には、ごくごく平均的な準一戸建て(セミ・デタッチト)の我家が身の丈に合っていて馴染むみたいです。
あ、でももしあんなお宅をタダで、しかもこの先50・・・30年分の管理維持費つきでくれるというなら、つつしんでお受けしますけどね
こんなおとぎ話に出てくるような風景なんて日本にいたら絶対見れないですね。
こんな素敵な庭を見たあと家の庭を見たら別のため息が出る😓