ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

“Just One Dog”

2020-12-24 20:31:08 | どうぶつ

昨日は12月23日、私にとっての 『スタンリーの日』でした。

一日遅れちゃいましたが、今年もまたスタンリーに関する記事 - 10年前に初めてUPしたのと同じ記事 - を

UPさせていただきますので、どうぞご勘弁くださいますよう    

 

*       *       *

 

                 動画はこちらです。

 

たくさんの犬がいて、たくさんの物語があります

でもこれは、ただ1匹の犬の物語です

同時にある人の物語でもあります

 

2009年12月23日 午後3時

アニマル・レスキュー・グループからきた人が、殺処分率の高いアニマル・シェルターの通路を歩いていきます

クリスマスの二日前・・・

でもこれらの動物のうち多くは新年を迎えることはないというのが、辛く悲しい現実です

その人は今日、ある犬を救うためにここに来ました

もう一ヶ月もここにいる、ネグレクトされていたコッカーの女のコ

そのコッカーの顔は神経質に引きつり、頭は痙攣します

でもこれは、そのコッカーの話ではありません・・・

そのコッカーは手厚く世話をされ、やがて新しい家族を見つけてもらえます

ではいったい だれの物語?

 

その人はその犬を見て立ち止まります

心臓の鼓動が 一瞬止まります

そう・・・ これはこの犬の物語です

この犬は悲しみにあふれ 打ちのめされ すべての希望を失っています

皮膚はひどい、しかしながら治療可能な感染症に侵されています 

赤むけた皮膚は 痛むに違いありません - 片目も感染症にかかっているようです

右目は閉じたまま 左目もべたついています

そしてその人 初めてその犬を見たその人は・・・

その犬のことが頭から離れなくなります - その犬は、いつ殺処分にされてもおかしくありません

犬はおどおどと内気そうですが、ビスケットを取るしぐさはやさしいものです

何ができるでしょう?

このシェルターには、まだ若く健康で、新しい家族を見つけてやれる犬がたくさんいます

すべての犬が、同じように救われるに値します

でもこの犬は、特別に救いが必要にみえます

そこでその人は・・・ あるひとつのことをすることにします

 

2009年12月23日 午後8時

その人はその犬の写真と動画を人々にメールで送り、助けを求めます

メールを受け取った人たちは、それぞれが・・・

あるひとつのことをすることにします

自ら付け加えた救いを乞うメッセージとともに、メールを転送します

午後10時までには、寄付の申し出が入り始めます・・・

でもその犬を受け入れるというレスキュー・グループはまだありません

その犬はまだ知りません・・・

が、たくさんの人々、その犬を見たこともない人々の一人一人が、ただひとつのことをしています

ただ一匹の犬のために

そして、夜のうちに、何かが起こります・・・

 

2009年12月24日 午前10時

あるレスキュー・グループが、受け入れを申し出ました!

さらに多くの人々が、助けを申し出ています

ある獣医は低料金でその犬の治療をすることを申し出ました!

ある人は、その犬を連れ出すためにシェルターに急行します - 

今日は早じまいするからです

別の人は、クリスマス・イヴであるにもかかわらず遅くまで待っていてくれるという獣医のところに犬を運びます

また別の人は、犬に名前をつけました・・・ もう番号ではありません・・・

犬の名前はスタンリーです!

 

別の人、また別の人、そのまた別の人・・・

皆が皆、寄付を申し出るため獣医のところに電話しています

その間中ずっとスタンリーは、自分に何が起ころうとしているのかまったく知りません

尻尾をよく見ていてください・・・

その尻尾は今まさに、ちょっぴり、ほんとうにちょっぴり、振られようとしています

 

あぁ・・・ こんな光景を見たいがために、私たちは生きているのです!

よしよし、スタンリー! いい子だね!

 

『クリスマスの奇跡』でしょうか?

それともこれは、たくさんの人が、ほんのちょっとだけ手を休めて、

ただひとつのことをすることにしたから?

ただ一匹の犬のために

スタンリーはあなたを知らず、あなたにありがとうも言えず、

あなたに会うことも多分ないでしょう

でもあなたがクリスマスを祝っているとき、スタンリーは動物病院で手厚く世話され、

あなたが取り戻してくれた命を慈しんでいます

アニマル・レスキュー・グループをサポートしてくれてありがとう!

そしてスタンリー、私たち人間に二度目のチャンスを与えてくれてありがとう

メリー・クリスマス、スタンリー!

 

   スタンリーはその後  このカップルの家族となり、今は幸せに暮らしています。

 

愛犬ケイトーを亡くしたあと悲しみを紛らわせるため、『新しい家族募集中の犬』のサイトを見ていた私。

この動画はそこにリンクされていて見つけました。ちょうど一年前に投稿されたものですね。

今年も多くのペットが、暖かい家で優しい家族とクリスマスを迎えることでしょう。

でもその陰で、多くの動物が明日の命も知れずにシェルターで過ごしています。

 

シェルターにいる動物の一匹でも多くが、スタンリーのように新しい家族に恵まれますように・・・

 

≪ 2010年12月23日 ≫

 

*       *       *

 

人間に遺棄されても自分では運命を逆転できない動物にとって、アニマル・レスキューやアニマル・シェルターは最後の希望。

名声を求めることも高額の報酬を望むこともなく、ひたすら動物のため活動を続ける動物愛護・保護グループのスタッフには頭が下がります。

個人的には褒章って、各界の成功者・功労者よりも、そのような人にこそ贈られて欲しいです。

 

イギリスではときどき車の後部窓に “Dogs are not just for Christmas” というステッカーが貼られていることがあります。

クリスマス・プレゼントとして犬を贈られたものの、クリスマスが過ぎたら欲しくなかったプレゼントとして手放されることがあるからでしょう。

今年は新型コロナの影響で在宅時間が大幅に長くなったため、新たにペットを飼い始めた人も多いのでは?

それは喜ばしいことですが、将来コロナ禍が落ち着いてふたたび自由に外出や旅行ができるようになったとき、

癒しになってくれていたペットを邪魔物扱いしてシェルター送りにするようなことは、絶対にしてはいけないことです。

”Pets are not just for STAY HOME period!” ですから。

 

動物を愛する方は、ぜひ “Just One Dog” を転載して普及にご協力くださいますよう! 

 

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4 コメント

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Unknown (リン)
2020-12-26 01:42:23
何年か前にテレビで猫を保健所に連れて来てた家族がいました。
理由が何日か家族で海に旅行に行くから殺してほしいと…
でも猫を飼ったことで子どもたちに優しさがうまれたから良かった。
落ち着いたらまた保健所に来て犬か猫を飼いたいと…
もうびっくりしたと言うか怒りさえ通り越して吐き気がしました。
こんな考えの親が子どもを育ててるのかと思うと恐怖さえ感じます。
この先どんなことがあっても動物は飼わないでほしい!
普通1度でもその子に触れたら愛情がわきませんか?
ましてや一緒に生活してたらどんな病気になってもどんなにお金つまれても離れるとか考えられないですよ!
今は殺処分0を目指して頑張ってる保健所もありますけどまだまだ厳しいですよね…
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Unknown (チビまま)
2020-12-26 20:05:02
本当にそうですよね。
コロナの自宅隔離生活が長いと、暇潰しに犬を買う人も増えていますよね。
ちょっと前にたまたま犬の値段がクリスマス前に跳ね上がっているのを見ました。いつもの3倍くらいの値段でブリーダーが売っているようです。一生大切に面倒を見られるのなら構いません。でも、すぐに面倒くさくなって捨てたりするのは、本当に許せませんよね。

どうか暇潰しや一時の感情だけでペットを買うがいなくなりますように。
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リンさんへ (ハナママゴン)
2020-12-27 07:27:17
旅行に行くから猫を殺してほしい・・・?
信じられない・・・
どうしたらそういう発想が?
同じ人間とは思えません!!

しかもテレビという公共の電波に乗っても堂々とそんなことが言えるなんて、本人たちには変なことを言っているという自覚はまったくないんでしょうね。
そんな人間が親になって子供を育てているって、ほんと、怖ろしいですね・・・。
人としてあり得ないです、こんな人間たちには親になる資格はない!
その家族は、生涯ペットを買う権利を剥奪されるべきですっ!!
返信する
チビままさんへ (ハナママゴン)
2020-12-27 07:36:09
本当、おっしゃるとおりです。
ペットを飼うということは、命を預かるということ。
一時の気まぐれや暇つぶしの相手として飼って、飽きたら手放すなんていうのは、人として許されないことです。

現世でそんなことをした人間は、もし生まれ変わることがあったら、今度は人間に運命を翻弄されるペットとして生まれてくればいいと思います。
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