一昨日、いただいた招待券で浅草演芸ホールの寄席を、夫と共に楽しんで来ました。
前回とはうってかわって、演芸ホールのスタッフの接客態度も丁寧で、開演前にホールの前で列に並んで何十分も待たされることもなく、スタッフから整理券を頂戴して開演10分前に集合でOKとなり、入場時も追い立てられるように2階席ではなく、丁重に1階席に通されて…と、一連の流れがとてもスムーズで、あまりの変わりように、こちらは戸惑ったくらいでした。
前回の中堅スタッフのあんまりな態度にクレームが入ったのか(今回は年配者と若手のスタッフでした)、もしくは来週の真打昇進襲名披露興行に有名どころの出演が集中し(とは言っても今週も中入り後には80代90代の重鎮が出演)、今週は客の入りも悪いと踏んで座を盛り上げる為に招待客を一階席に誘導したのか、或はその何れでもなく、前回がたまたま特異なケースだったのか、とにかく演芸ホール側の態度が平身低頭で気味が悪いくらいでした(笑)。
やっぱり寄席って楽しいなあ…
約4時間半の長丁場ながら、一組10~20分程度の持ち時間で入れ代わり立ち代わり多彩な芸を見せてくれるので、飽きることがありません。映画館と違って飲食物も持ち込み可で、多少音を立てても問題なく(しかし、途中何度か響いた携帯電話の呼び出し音はいただけない…演芸ホールから予め何度も注意されていたのに…途中入場の人の仕業でしょうか?)、そのユルさ加減が何とも気楽で、さらにその場で目に付いた観客を噺家がすぐさまネタにして場内の笑いを誘うなど、ライブ感もあって楽しいことこの上ない。
ついさっきまで寄席に出演されていた芸人さんが近くの通りでご家族と談笑されている姿を帰りに偶然お見かけしたのも、何だか芸人さんとの距離が近しい(イメージの)浅草らしくて微笑ましい。
開演まで少し時間があったので、近くの複合商業施設浅草ROXを覗いてみたり、終演後はせっかくなので浅草寺まで出向いて参拝をし、さらに隅田川沿いの隅田公園まで足を延ばして、満開の時期を少し過ぎた桜を見て来ました。
日中は晴天だった一昨日とは打って変わって、昨日は花散らしの強風雨だったので、一昨日が桜の見納めだったかもしれませんね。
浅草界隈はこのところの日本観光ブームで、平日の夕方だと言うのに、まるで縁日かと見紛うばかりに世界各国からの観光客で賑わっていました。和服姿で連れだって歩いている若い女性は十中八九アジア系外国人の観光客でした。それに呼応するかのように「TAX FREE」の文字が店先に踊っていて、さまざまな言語が飛び交い、辺りはカオスと化し…日本人からするとちょっと落ち着かない雰囲気でした。
それからすると、ほぼ日本人率100%の浅草演芸ホールは、今や日本人にとって、浅草で一番ホッとできる場所なのかもしれません(笑)。
ともあれ、ほぼ1日がかりの浅草行脚?でした。あ~楽しかった
チケットを譲ってくださった櫻井さんに感謝!