はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

被害者と加害者とその家族

2009年11月11日 | 日々のよしなしごと
事件が起こると、被害者、或いは加害者と自分との共通項を無意識のうちに探し出し、我が身と重ねてあれやこれや考える自分がいる。どうしても他人事とは思えないのだ。被害者、加害者と言う立場も紙一重のような気がして、場合によっては自分自身がそのどちらにもなり得る危険性に恐怖する。

事件発生(犯人逮捕)に色めき立つマスコミ関係者も、事件報道を目にして不快感と恐怖に眉をひそめる人々も、果たして、これから起きるであろう何らかの事件に、自身が絶対に無関係と断言できるのだろうか。単独では何の誘因にもならない要素の、或いは”ちょっとした不運”の、偶然(必然?)の重なりが、事件を誘発することもある。誰にも、将来的に事件と関わり合う可能性は否定できないのだ。

人生のどこかで掛け違えたボタンが(それが良かれと思っての選択であっても)、後々運命を思わぬ方向へと導いて行く。本人も、周囲の人間も気づかないうちに。被害者、加害者両者の家族の悲嘆の声に、そんなことを思う。


とまれ、罪は罪。加害者自身が自らの罪を認め、心から悔い改めなければ、被害者やその家族の心は救われない。加害者の家族も社会的制裁と悔恨の重荷に押し潰されるだろう。それなのに近年は罪悪感に乏しい加害者が少なからずいて、その存在が社会を暗澹とさせている。


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