はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

毎年の成人に日に思うこと

2006年01月09日 | はなこのMEMO
今やマスコミ報道で恒例となった、
全国各地の「荒れた成人の日」。
テレビではここぞとばかりに、
各地の様子を伝えています。
まるで、この時期の風物詩となりましたね。
帰省ラッシュやUターンラッシュ、雪下ろし、
初詣の映像と同列の扱いにも見えて。
実は殆どの成人式が厳かに、滞りなく行われていて、
殆どの成人達は穏やかな成人の日を迎えているはず。
常識から外れているから目立つだけのこと。
それをわざわざ取り上げて、
ことさらセンセーショナルに報道し、
「イマドキの若者は」と十把一絡げに論じる。

アホなごくごく一部の成人の振る舞いなど、
あえて無視すれば良いのです。
無知で無力で、この日とばかりに
非常識な行動でしか自分の存在をアピールできない
目立ちたがり屋には、無視するのが一番のクスリ。
それを面白がって、テレビ等マスコミが取材に来るから、
非常識な行動を助長させる。

多くの視聴者は賢明だから、
もうマスコミのこうした欺瞞には辟易しているはず。
もっと新成人の今後の活躍を期待できるような、
未来への明るい展望を描けるような、
グッド・ニュースを流して欲しいですね。

昨日、お笑いタレントのヒロミも指摘していましたが、
子供が標的になった事件の報道も、
犯罪の手口を事細かに伝えすぎ。
これでは、犯罪者予備軍をいたずらに刺激し、
「自分にもできるかも」と錯覚させ、
模倣犯を生み出すだけでしょう。
広島の事件の後、間を置かずに起きた栃木の事件。
素人目にどう考えても、広島の事件報道に誘発された
としか思えません。

特にテレビは事件報道にも継続性がない。
新しい事件が起きると、その前の重大事件の
報道がプッツリと途絶える。
類似事件を全国津々浦々から探し出して来て、
さも多発しているかのように、視聴者を錯覚させる。
繋がったひとつの映像に見えても、
実際には編集段階で製作者の判断で(恣意的に?)
切り貼りされたもの。

受け手はしっかりひとつひとつの情報を見据え、
自分にとって必要な情報とそうでないものとを
峻別しないと、世の中をとんでもない色眼鏡で
見ることになりかねない。
全て同列に扱われがちな情報のひとつひとつの
重みも、自分なりに区別しなければいけない。
情報網が発達して便利になったように見えて、
むしろ不便になったのではないか?
常に大量の、新たな情報に振り回されている
自分がいるような気がします。
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