背中のホック

ごめんね。パパ。

とある講演を聞いてきました。

内容については省略。

50代のなかなか感じのいい男性講師。

特に何の感情が湧くこともなく、中盤にさしかかったとき、彼は言った。

「妻が癌だったので、、云々」

  えっ、、、そうなの?

奥さま、亡くされたの?

この人も私と同じ悲しみを抱えてるの?

一人で堪えて、頑張ってるの?

もう私の心はざわつき始めちゃった。

講演が終わったら話しかけてみようかしら。

なんて話しかけてみようかしら。話しかけたとして、どうなる?

などなど、妄想が広がり始めた途端、彼は言った。

「昨日夕食の時、妻と話してて、、、云々」

  えっ、、、生きてるの?

  癌はどこ行っちゃったの?

そう、癌だった=死、、、ではない人もたくさんいるのよね。。。

癌はいまや治る病気、

その言葉を信じ、そして裏切られ、そしてひとり遺された私は未亡人。

  ちょっとだけ、ときめいた自分を恥じました。何考えちゃったの私。

ごめん、パパ。許して。


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