花々楽しい日

布合わせを楽しみながら キュートで物語のある布小物を作っています

スゴイぞ!カニ!

2006-04-22 | 生きもの・お花・お野菜

去年の夏休み

若(当時小4)の自由研究(夏休みの宿題)は

『カニ』だった

毎年誰の自由研究かわからなくなるほど

「母」である私が没頭する

そして 息子と共に やたらその道(?)に詳しくなる

 

毎年夏休みは 「キャンプだ!」 「海だ!」 と忙しい

3年前 新潟の海で「ウミウシ」と出会ってからは

家族で「潮だまり探検隊」になった

この潮だまりというところは とても魅力的な場所だ

満潮 干潮によって様子が変わる 生き物の動きも変わる

去年の夏は

潮が引いた時に ワサワサ走り回り 岩場にすばやく逃げ込むカニを

家族でひたすら追いかけた

 

カニの性別は意外と簡単にわかる      

 ↑オス(腹部の幅が狭い)

   メス(腹部の幅が広い)

メスは産卵した卵をこの中にかかえ 孵化するまでの間 卵を守る

卵は産卵してしばらくの間 オレンジ色だが

やがて茶色と黒の混ざった様な色になり

孵化が近づくと黒紫色になる

この卵は孵化が近いと思われる

 

カニの自切(じせつ)

カニをつかまえた時 強く引っ張ったわけでもないのに

足が取れたことが何回かあった

不思議に思って調べてみると これを『カニの自切』と言うそうだ

カニは危険な目に会うと ハサミや足を自分から切り落として逃げようとする

「自分のハサミで切るのか?」と思っていたら

そうではなかった

脳にあたる部分から指令が来て 筋肉がキュッと縮まり足が切り離される

痛くもなく 血も出ない

10日もすると再生し始め 何回かの脱皮を経て元の大きさに戻るそうだ

 

なぜ泡を吹くのか?

カニを手で持って観察していると 泡をブクブク吹き始める

カニは水中から出されると 陸では酸素を取ることができなくなり

体内に残ったわずかな水を何度も出し入れして再利用する

このため 水が泡になるのだ

これは「呼吸困難」の大ピンチらしい

 

オオシロピンノ

アサリなどの貝を食べた時 中に小さなカニが入っていることがある

元々は半透明の薄い肌色をしているが

お味噌汁と一緒にゆでられたりすると オレンジ色になる

「貝に食べられた可哀相なカニの子ども」だと思っていた

ところが違った!

この奇妙な生物は「オオシロピンノ」といって 二枚貝に寄生するカニだ

貝の方が被害者だった!

幼生の時は海中で浮遊生活をしているのだが

変態してカニらしくなると 貝の中に侵入し そこで生活する

敵に襲われることもなく 貝より先に餌を横取りするので餌を探す必要もない

貝にとっては まったく迷惑な存在なのだっだ!

 

カニではないカニ

タラバガニというカニは誰もが聞いたことのある名前だと思う

魚の「タラ」の漁場と重なるためこの名前が付いたそうだ

名前も見た目もカニのようだが

実は

ヤドカリの仲間だ!

ハサミ以外の足が3対しかない

カニは4対あるのだ!

残りの1対は小さく 甲羅の下に隠れてしまっている

カニの缶詰の多くはタラバガニなので

正確には「カニ缶」ではなく

「ヤドカリ缶」と呼ぶべきなのかもしれない

 

カニは

深い海の底 潮だまり 川 など

水さえあればどんなところにも住んでいる

そして

敵の多い中 色々な方法で自分の身を守っている

カニの先祖が地球上に現れたのは約6000年前だろうといわれている

長い歴史の中を生き抜いてきたカニって

スゴイぞ!

 

一緒に「自由研究」に没頭したお陰で

母も「カニ」に詳しくなったのでした

ブイッ

 

姫の描いたカニ 

   

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日はHanaDay | トップ | コロコロ調査隊 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2008-11-06 15:21:57
オオシロピンノ!!!!
驚愕です勉強になりました!!!!
返信する
でしょ? (↑さんへ(kana2))
2008-11-07 10:41:53
ひとこと残してくれてありがとう
なんだかうれしいわ
返信する