愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

ダイエット

2018年08月29日 | 美容

私より一回り若く、ここ、7,8年で20キロも体重が増加した女性がいる。

 

 

 

17年前に出逢った頃は細身だったのに、あれよあれよという間に体格が立派になり、今では焼肉屋で食事をしていて、大相撲の新弟子の一団と遭遇しても、区別がつかないほどになった。痩せている頃に一緒に撮った写真が偶然出てきたのだけれど、現在の体の幅の三分の一といった印象だ。

 

 

 

「どんどん、入る服がなくなっちゃって困ってますよ。最近は横取りした旦那の服も小さくなっちゃって」

 

そうは言いつつも彼女が嘆いているのを耳にしたことはない。

 

 

「太っちゃった。あっはっはーー」っと至って明るい。

 

 

「やっぱり週4回の焼肉はまずかったかなーー」と言われて仰天したのだけれど、どうやら食生活に問題があったようだ。

 

と言っても彼女はそのために、ダイエットをしようとか、焼肉をやめようとか、全く考えていない様子。

 

 

風邪気味で勤務先の会社指定の病院に行ったら、診察室に入った途端、医者に「あぁ、あんたは診なくてもわかる。太り過ぎ!!」と言い放たれ、彼女は「太り過ぎで鼻水がでるんかい!!」っと怒っていた。

 

 

少し前は変化した体型を見て「ご懐妊ですか?」と聞かれたが最近はそれも言われなくなった。

 

 

「三段腹も目前だわ」と私が嘆くと「三段腹を超えると、大きな一段腹になるんです。私はそうなってます」っと堂々と胸を張る。

 

 

 

郷里の母上も彼女の変化をとても気にしている。母上は華奢で体重が39キロしかないのだ。「あんた、そんなに太ったら、店で下着を買うのも恥ずかしいやろ。だいいち入るサイズがあるんか?」・・・電話をかけてきては常々心配していた。

 

 

 

「大きなサイズのパンツを買うのは恥ずかしいやろと思うて、買っておいたから今度送るわ。サイズがL寸かLLかようわからんかったけど、おかあちゃんが試し穿きして「この位のゆるみなら大丈夫やろ」と思うたもんにしといたから」

 

 

彼女はそれを聞いて、「娘のパンツを試し穿きするな!!」と文句を言いたくなったが、ありがたい母の愛と、ぐっとこらえ送ってもらうことにした。

 

 

「で、届いたんですけど、穿いてみたら腹の肉に食い込んじゃって息も出来ないんですよねーーっ、あっはっはっ」

 

 

私は彼女を見て、痩せただの、太っただのと一喜一憂している自分が、何と小さい人間であることよと情けなくなった。

 

これからも体型は崩壊していくであろうが、暗いヤセよりも明るいデブを目指そう。体が太くなるのとともに、彼女を見習って神経も太くならなければと、心に決めたのであった。

 

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