愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

タイのシュノーケリング3

2019年06月28日 | 美容

タイに到着した翌日、シュノーケリングツアーに出発した。

 

 

 

船で大小二つの島を巡ることになった。

 

 

 

 

私達は大きな島だけでいいと言ったのに、

 

 

ビーチ担当のおじさんが「シュノーケルをやるのは、ここがいい」と小さな無人島を推すので、

 

 

2か所回ることになった。

 

 

 

 

小さな島に行くためには、まず、車で15分走って、船着場に行き、

 

 

そこからモーターボートに乗らなければならない。

 

 

 

 

 

天気はまずまずである。

 

 

 

 

船着場から、モーターボートに乗った私達は、それから30分の間、とんでもない目に遭った。

 

 

 

 

ボートはびゅんびゅんと波の上を走って行く。

 

 

 

 

ところが上下の揺れがものすごく、

 

 

 

ライフジャケットを着ていない私達は、段々、無口になっていった。

 

 

 

 

どこかにつかまっていないと、振り落とされそうなくらい、

 

 

 

振動がひどく、深く椅子に腰かけていると、

 

 

 

後頭部をがんがんぶつけてしまうので、椅子に浅く座った恰好でいなければならない。

 

 

 

 

しかし、それだと椅子から振り落とされそうになるので、

 

 

手近にあるものにしがみつく。

 

 

 

 

私は運転しているお兄さんの椅子に必死にしがみつき「まだかなぁ」と遠くに見える島影に目をやっていた。

 

 

 

 

 

とにかく、その衝撃は、鉄板の上にボートがばんばん叩きつけられてるといった感じで友人は

 

 

 

 

「転覆したら一発で終わりだわ、私、そんなのいや」と言って、シュノーケルとゴーグルを取り出した。

 

 

 

そしてそれを着用し「何があっても、息が出来るようにしておかなくっちゃ」と言いながら真顔で椅子に座っていた。

 

 

 

 

「そんなことしたって、放り出されて海に沈んだら同じだよ。変にそんなものしてないほうがいいかもよ」

 

 

 

 

「きっとシュノーケルをくわえていても、落ちた時にあわてて舌を噛むと思うな」

 

 

 

「意外とシュノーケルの先が、変な所にはさまったりするのよね」

 

 

 

 

口々にからかっても、彼女はがんとしてシュノーケルとゴーグルをはずさず、島に着くまでそのままの姿で体を硬直させていたのである。

 

 

 

つづく

 

 

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