愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

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2019年12月20日 | 美容

「股1」

 

電車に乗っていると、

 

 

相変わらず、股を開いて座っているおばさんが多い。

 

 

 

夏場は冷房の関係からか、比較的少ないようだが、

 

 

 

冬場になると車内の暖房でつい気がゆるむらしくて、

 

 

 

あちらこちらで股を開いているおばさんが出没する。

 

 

 

これからますます「股ぱっくりの季節」になるのである。

 

 

 

 

あるとき、電車の空いている席に座り、ふと前を見たら、

 

 

 

50年配のおばさんが席に座っていた。

 

 

 

ところが、そのおばさんは寝てもいないのに、股を開いている。

 

 

 

 

こういう場合、私はいつも自分が同じことをしているような気になってしまう。

 

 

 

 

「これは見て見ないふりをしたほうがいいかもしれない」

 

 

 

と思ったのだが、私の目は意に反して、ついついスカートの中をのぞいてしまった。

 

 

 

 

すると、いかにも冷え防止用のぽってりした厚手のスカートの中に、

 

 

 

肌色とピンク色がまじったような不気味な色の

 

 

 

ひざ上ズロースが、でーんと存在していた。

 

 

 

 

それを見たとたん、頭の中にはウエストの上まであるような、

 

 

 

股上の深いパンツ、メリヤスのシャツと化繊のペチコートが

 

 

 

合体したスリップまでが浮かんでしまったのである。

 

 

 

「早く股のぱっくりを、やめてくれないかしら」

 

 

 

 

みっともなくて、気が気じゃなかった。

 

 

 

だからといって、わざわざそばに行って、

 

 

 

「股、開いてますよ」と言うのも変だし、

 

 

 

ここは何とか、こちらから念波を送って、

 

 

 

みっともない恰好に気がついてくれとお願いした。

 

 

 

 

しかし私にはそういう能力はゼロのようで、

 

 

 

おばさんは大きなあくびをしながら、堂々とぱっくりをさせていた。

 

 

つづく

 

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