花の ひとりごと

今日の花と 日々思うこと

コチョウラン

2007-06-30 21:50:58 | 
 異動の時期です。お世話になったり、親しくしていた方が、離れられるときは、持っていかれるように花束を贈らせていただきます。 新しいところに行かれた時は、飾っておけるように、アレンジメントを贈らせていただきます。
 今回ご栄転される方には、初めて胡蝶蘭の鉢を贈らせていただきました。そんなにシャシャリ出るような身分では私はありませんので、あまり大きいものではありません。かといってあまり小さなものでは先方に失礼になります。中間どころで、50センチの丈のものです。華やかになるように、5本立ち。花の色は、あまり目立たずに、でも私らしさがでるように淡いピンクを選びました。喜んでいただけるといいのですが・・・。

 私が、はじめて花のプレゼントを貰ったのは、中学2年生のとき。学校の体育の授業でアキレス腱を痛めて、ギブスをしていたとき。1日か2日くらい学校を休んだんだと思います。同級生のひとりの男の子が自転車に乗って、大きな花束を持って家にお見舞いに来てくれました。花束のプレゼントなんて 大人になった気分がしてとても嬉しかったことを覚えています。
 お勉強ができて、髪が生まれつき茶色で、ソバカスがあるほど白い肌の、外国映画の子役のようなその美少年に、その後何回かアプローチされたのですが、どうしても「いい人ね」以上には思うことができなくて、お付き合いすることはありませんでした。
 実家へ行くと、よく彼の家の前を通ります。跡継ぎのない我が実家が古いまま傾いているのと同じように、昔のまま彼の家もあるのを見ると、お兄さんと二人兄弟だったのに、私の家のようにどちらも実家にいないのかしら?と思います。相変わらず恋心には繋がりませんが、どうしているのかしら?と気にかかります。

 花を贈る機会は多いのですが、いただいたのは何年前でしょう。ある方がいただいた大きな立派な、私が抱えたら前が見えなくなってしまう花束を、「単身赴任で飾る花瓶もないのでどうぞ」といただいたのが最後。なんだか寂しいですね。
 世の中には、誕生日や記念日にお花を奥様に贈られるダンナサマもたくさんいらっしゃるとのこと。羨ましい限りです。

 近頃のいただき物は、あちらこちらのおいしい物ばかり。ほんとにそれぞれの土地の逸品で、普通では私の口などに入らない物をいただいて、御礼のしようが無くて困ってしまうほどです。色気よりも食い気が確かに勝っているようで、流行のメタボ仲間にいれていただける日も遠くないような・・・。

 流行とメタボといえば、ビリーズ・ブートキャンプ。これもいただきもので家にあります。
 予想通り、私は1日目の最後までもできません。30分くらいで終るかなと思いながらビリーの、「休んでいい。でも諦めるな」の言葉に、「でもね~、この基礎プログラムでも、同じように動けないんですけれど~」私は運動といえば、短距離と跳ぶことしか能がなくて、体操だったらラジオ体操第1くらいしかできません。簡単そうに見える動きも、自分では簡単にできません。あれ?アレ?と思っているうちに次の動きに・・・。それでも30分は我慢して続けたのですが、まだ終りそうもない。早送りして、いったい何分やるの~?55分。ビリーの「諦めるな」の声に「ごめんなさ~い。さようなら~。あたしゃビリー教の信徒にはなれませ~ん」
 悔しいのは、高校3年の次女。私と同じように、運動は走ることしか能がないのに、彼女は短距離も長距離も大丈夫。中高とブラスバンド部なのに、体育祭や記録会では、運動部の中にはいって上位になってしまう人です。あれ?アレ?と言いながら、55分こなしてしまう。遂に次女にも越されたかと 思うこの頃です。

【花言葉】幸福が飛んでくる・あなたを愛します・清純・機敏な人

アザレア

2007-06-27 21:52:54 | 一言・二言・三言ご意見申し上げたい
 アザレアは、日本のツツジが西洋で品種改良されたものだそうです。
 今日の花が なぜアザレアかといいますと、静岡県男女共同参画センターの「男女共同参画基礎講座」という講義を受講してきたからです。静岡県男女共同参画センターの名前は「あざれあ」と言います。

(1)受講の動機 
 陸上自衛隊のオピニオンリーダーも この3月末で委嘱期間が終りました。オピニオンリーダーとは、国民の皆様に自衛隊のご理解をいただくこと、防衛問題について考えていただくことを主に、手弁当で活動します。
 委嘱期間は終りましたが、OBとして引き続き活動は致しますが、任期中に平和とは、国防だけでなく、いろいろな分野から安全保障を考えなくてはならないと思いました。そして、そのいろいろな分野からの安全保障を考えるためには、政治、経済、社会など、たくさんのことを勉強しなくてはならないと思いました。
 任期が終って、さてどこから勉強しましょうと思っていたところ、6月24日のオリズルランに書きました 新聞投稿を読みました。そこで男女共同参画とはなんぞや?もしかしてちゃんとわかっていないかもと思いました。
 数日たって、沼津市は「(仮称)市男女共同参画推進条例」骨子案に対する市民の意見を募っている」と言う記事を読みました。そして、沼津市で、静岡県男女共同参画センターが開催する「男女共同参画基礎講座」の受講者を募集していると言う記事を見ました。 これは、受講せよという思し召しであろうと、受講することにしたのです。

(2)受講後の感想
 午前10時からお昼休みをはさんで16時まで。充実した時間をすごさせていただきました。以下は、私の受講を終えて考えたことであって、このような講義がされたことではないことをご承知ください。
 

①押し付けられた男女共同参画
 日本の「男女共同参画」は、国民から湧き上がったものではなくて、国連から押し付け(指導)されて始まったことだから、なかなか上手く実現しないのではないのかな? 戦後押し付けられた日本の民主主義と似ていませんか? 表面だけを捉えて真似をすることになるから 自由を自分勝手と取り違えて、権利だけを主張して、義務や責任をなおざりにしてしまっている民主主義。それを彷彿とさせました。

②妻のために夫が負担?
 男女共同参画といっても、現在のデータとして取り上げられている物は、対価(給料)を得る労働をしている夫と、対価(給料)を得る労働をしている妻の間で、育児や家事をしている分、妻は大変じゃん。そんなの不公平じゃんその分夫に負担させましょう。と読み取らせるものばかり。
 男女共同参画社会基本法には、そのようなことは書いてありません。『男女共同参画社会の形成とは、男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会を形成することをいう』と定義されています。
 その実現には夫だけが努力すればいいことはありません。それに、対象は既婚者だけでなく、子供や独身者、老人全ての男女のはずです。


③対価(給料)の無い労働は価値がないという意識
 対価(給料)の無い労働は価値がないという考えが変わらない限り、男女共同参画は成功しないように思いました。このことは、10年以上も前に家事労働は給与にするとどのくらいなどというデータが広報されましたが、浸透しませんでしたし、やはり金銭至上主義からの意識改革は成功しないと思いました。
 対価の無い労働は、「負」なのでしょうか?妻の家事・育児の時間が夫よりも多いことは、妻が不利益を蒙っていると言う考えよりも、会社と家だけしか社会と接しない夫は、スーパーで野菜の価格を知る機会・保育園で保育の実態や保育施設について知る機会・小児科や老人介護施設を知る機会・学校の教育・施設について知る機会が少ないと考えたらどうでしょう?妻は夫よりも社会のいろいろな側面に接している。夫ももっといろいろな分野で社会に接しましょう。と考えたらどうでしょう?
 
④誰もが社会に貢献し責任を負う
 6月25日の「6月第4週の花」に『私たち人類はなぜ誕生して、今、生きているのでしょうか? それは誰にも解き明かされないことだと思います。 でも、地球に生まれ、そして、今、この世に生きていること、それにはきっと意味が有ることなのだと思います。 一人ひとりにそれぞれの使命があるのだと思います。 その使命を果たすために 一番必要なことは、モラル(倫理観)なのではないのでしょうか?』と書きましたように、私たちの生きる目的は、対価(給料)を得る労働をするためではないのですよね?(現実問題として収入を得ることは大切ですが) 

⑤人としての使命
 人として産まれて、それぞれはそれぞれのできることで、他人のために役立つ(社会に貢献する)ことをする使命があると 私は思っています。良い製品を作ること、その良い製品を多くの人に使ってもらうこと、それも社会への貢献。体に不自由なところがある人でも、他の人に微笑みを投げかけること、それによって癒される人がいる。不自由なところがあってもがんばって生きること、それによって力をもらえる人がいること。みんなそれぞれ使命であって、他人のために役立っているのです。

 対価が有る無しにかかわらず、私たちは、私たちのできることで社会に貢献し、社会に対してみんなで責任を負いましょうというのが、男女共同参画の基本理念のように思うのですが、実際は、「女性が」「女性が」と女性に対価を得る労働をさせるための法律なのかしらと思ってしまいました。
 これには、現実的に女性は弱い立場にあるのだから、その立場を男性と同等に引き上げるためだと言われる方もいらっしゃるのですが、管理職員の何割を女性にせよということで、お茶汲み電話番で採用された50代の女性。本人も退職までそれで良しと思って勤めていたところ、あなたは女性の中で優秀だから管理職候補になりましたと、付け焼刃で教育を受け、管理職としていきなり責任を負わされ、大変なストレスとなって早期退職を望んでいるということもあります。

⑥機はまだ熟していない
 行政は企業のお手本とならなければならないことから、無理も生じます(特に地方ではその傾向は強いように思われます)。本来なら、男女雇用均等法が施行された1985年位に採用された40代の、しっかりと幹部候補生として育てられた女性職員が順当に管理職となるまで待たなければならないのだと思います。
 世界の中でリーダーシップを取るために、例えば常任理事国となるのには、今の日本は女性議員や行政管理職の割合が少ないから、そのデータを作るのが目的の「男女共同参画」では、現実的には時期尚早なので本来の目的の達成は難しいでしょう。

 国策としては、常任理事国となるのが目的でも良いと思います。でも、本来良い政策なのですから、地方がその裏の目的に惑わされること無く、じっくりと本来の目的が達成されるよう時間をかけましょう。

写真は「植物園へようこそ(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/BotanicalGarden-F.html)」よりお借りしました。

【花言葉】節制・節度の愛・華やかな恋

ノウゼンカヅラ

2007-06-26 21:54:25 | 
 お隣のお庭の 10メートル以上もある大きな木が 毎年この時期 オレンジ色の花で覆われます。ノウゼンカヅラはツル性なので その木にツルをまきつけて天へ天へと伸びて 花を咲かせます。
 お隣のお家は、この立派なお庭に面した 平屋の本宅をそのままに 本宅後ろに新本宅を建てられましたので、2階の北側にある 我が家のダイニングキッチンの窓から まるで我が家の庭のように 借景を楽しませていただいています。
 高い所から お隣のお庭を拝借というのは 気が引けるのですが、一族のお家ということで ご勘弁していただいています。

 町内親戚だらけという 田舎の町に、この10年位前から 異変が起きています。我が家のように 跡取りがいなくて 養子を迎えても 長続きしなくて、年寄りだけになってしまった家。 跡取りはいても、家から出てしまっている家。 やはり跡取りはいても、嫁がこない家。 没落してしまって 分譲住宅になってしまっている家。

 一軒家がなくなると、私道を作って大体10軒くらいに分譲されます。皆さんあまり近所付き合いのことを考えずに、お家を建てられているようですが、昔からの風習のある町内に引っ越してくるのは大変だと思います。まだ、1軒だけで越してきたわけではないのでいいのかもしれませんが・・・。
 私たちくらいの世代だと まだほとんどの跡継ぎが 嫁を貰っていますので、嫁取りをした家から、消防団やら体育委員やら大変な役が回ってきました。それが今は、引っ越してきた家に回っています。町内には、神様や仏様が祀られているのでその役も回ってきます。百姓場で育った人にはわかることなのですが、お町育ちの人には理解できないことで、時々旧住民と新住民の間に摩擦が起こります。
 少し前には、取りまとめてくれる役の人もいたのですが、今は皆自治会長に向けられます。自治会長はその能力が有るなしに係わらず、生年月日順で回ってくるので、厄介なことになってしまうこともあります。

 旧住民でも、町内の歴史などわかっていないことがほとんどなので、「昔からやってるから」しか言えないところが、説得力のないところです。ですから、市の学芸員を招いて勉強会を開こうという意見が出ています。 私もその勉強会に参加したいと思っているのですが、開催されるのはいつになることなのか・・・。


【花言葉】名誉・栄光・名声・豊富な愛情

6月第4週の花

2007-06-25 21:56:09 | 一言・二言・三言ご意見申し上げたい
 お花も 大体一週間で 痛んだり枯れたりしてきますので、そのようなものは取り除き 元気なものは丈を短くして 活けなおします。
 ビタミンカラーも そろそろ暑苦しくなってきたかな と思ってきました・・。6回分まとめて注文しているので 次回注文分からは 店長おまかせで お願いしてみようかなと 思います。

花言葉
【ユリ】純潔・貞操・無邪気・処女性
【ガーベラ(オレンジ色)】我慢強さ・神秘
【ヒマワリ】光輝・高慢・あなたは素晴らしい・愛慕
【テッセン】美しいこころ・高潔・心の美

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 今日の花のひとつ テッセン(鉄線)の花言葉は 美しいこころ。

-------- モラル(倫理観)について --------

       - ミートホープ社の肉偽装 -

(1)事件の報道  
 食品加工卸会社「ミートホープ」が、牛肉100パーセントとして販売している商品に 牛以外の肉を意図的に混入していたことが 報道されました。この業者は、「加ト吉」に商品を納入していて、 生協が「CO・OP牛肉コロッケ」として全国販売をしているとのことでした。


(2)生協の対応
 私が利用している ミオクチーナは、コープしずおかのお店です。冷凍食品だけでなく、惣菜として売っているコロッケに ミートホープ社の肉が使われていたのか 特に気になります。
 ユーコープ事業連合では、6月20日に「CO・OP牛肉コロッケ」の扱いはしていない。総菜で使用している牛肉コロッケの牛肉原料は、ミートホープ社のものではないが、再調査するとお知らせがありました。
 6月21日に、対策本部を設置し再調査したところ、「コープ 北海道牛肉コロッケ」(5コ、275g)に、2007年4月以前はミートホープ社より入荷した原料で製造していたことが判明した。取引先447社を対象に、緊急原料調査を行っている。「コープ北海道牛肉コロッケ」類については、外部検査機関にてDNA検査を委託実施中。などのお知らせが6月23日にありました。
 
 

(3)まだそのような業者が・・・
 前にもありましたよね・・・。2002年「雪印食品」の関西ミートセンターがオーストラリア産の牛肉を、国産牛の箱に詰め替えて販売。「スターゼン」「全農チキンフーズ」でも同様に発覚。これも生協に納品をしていました。
 あれだけ大きな問題となったのですから もうそのような業者はいないのだろうと思っていた消費者は 浅はかだったのでしょうか。


(4)ミートホープ社について
 今回の「ミートホープ」は、1976年に創業。2004年に新工場建設。2005年に東京事務所開設。年商16億円、従業員100名、北海道肉加工9位の食肉加工会社だそうです。昨年3月期の経常利益は8500万円だそうですが、家族の役員退職金や役員報酬に1億3300万円で赤字。何か腐臭がしてきますね・・・。
 取引先は、冷凍食品メーカー、ホテル、学校給食、自衛隊。そのほか飲食店などに業務用の食肉を販売しているそうです。


(5)チェック機能
 どこの会社の商品を仕入れるかの決定のひとつには、競争入札があります。特に官公庁では 業者との癒着を防ぐために 最近では 金額の低いものでも随意契約は行われないようになっています。安ければいいわけです。
 でも・・・安全性はどうなのでしょう? それについては、工事の場合は予定価格よりも大幅に落札金額が少ない場合は 「本当に大丈夫なの?」ということの審査が行われるそうです。

 食品についてはどうなんでしょう? あったとしても、「100パーセントの牛肉1キロいくらで うちは年商16億円あげてますから大丈夫ですよ」といわれれば、 というか牛肉100パーセントという元に偽りがあるのですから いくらデータを調べても取引的には大丈夫なんですよね。100パーセントの牛肉かどうかは 別の部門でのお話になるわけなんですね。

 これには、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」がかかわってきます。この法律で、JAS規格だけでなく、消費者に販売される全ての食品に、原産地や原材料の表示が決められています。  
 これに違反しているかどうかは、消費者からの通報と、2,000人の職員によるチェックを日常的にしているのだそうです。 でも、今回のように、DNA解析をしなければわからないものは、そのチェック体制では見逃されてしまいます。

 賞味期限が切れているものを 日付を偽って再販した場合は、食品衛生法になってきます。
 このほかにも、他社の袋に商品を入れて販売していたりすれば、不正競争防止法もかかわってきます。
 今回の「ミートホープ」は、調べれば調べる程 いろいろな法律を犯しているようですが、なぜ偽装肉問題が社会的問題となった2002年には浮上しなかったのでしょうか? 「ミートホープ」の年商推移がわからないので 推測ですが、2002年に偽装肉問題で 業務縮小もしくは撤退した会社の取引先を獲得して 大きくなったのではないのでしょうか?そして2004年新工場、2005年東京事務所開設となったのではないのでしょうか?


(6)内部告発
 今回のように、目で見てわかるような偽装で無い場合、現在のチェック体制では、内部告発しか摘発することができないでしょう。 実際、今回は、1年余り前に元役員が、農政事務所に内部告発したことから始まっています。でも1回はそれも闇の中。20日に新聞報道されたことから急展開となり、公になってから 従業員の証言がたくさん出てきました。

 以前、不二家の問題があった時に、私より2つ上の近所の奥さんが、インタビューに答える従業員を見て 「今までお世話になったくせに よくこんなことが言えると思う」ふ~む。このような考えの人の中では 内部告発は難しいだろうな。と思いました。 現実問題として、内部告発によって会社の株が下落したり、倒産したりすれば、経済的に困るのは自分ですから 告発しにくい事情はあると思います。でも・・・、お世話になった(働かせていただいてお金をもらった)・・・悪事にも加担するのも、口をつぐむのも当然というのは・・・なんとも・・・。それよりも、告発という最終手段を取る前になんとかならなかったのか、最終手段を取らざるを得ないシステムを変える手立てはなかったのか。
 お世話になった(働かせていただいてお金をもらった)と、領主と領民のような精神的関係が当然と思い込んでいる従業員が多ければ、社員一丸となって会社を良くしようという気持ちも起こらないように思いました。

 悪いことだと分かっていて働くこと、労働の喜びなんて何もないでしょう。6月22日に「プラチーナ」で書いた 目標達成する喜びなんて従業員にはなかったことでしょう。とても不幸なことです。


(7)田中社長の過ごしてきた時代
 ミートホープ社の田中社長は68歳。昭和14年か15年生まれということですね。第2次世界大戦が始まった時です。思春期には朝鮮戦争によって経済は回復し、東京オリンピック、万国博覧会と、成人して一人前になった頃、日本は高度成長期でした。良いものを作るよりも たくさん作ったものが勝ち。それによって全国的に公害問題が発生しました。田中社長が食肉店からミートホープ社を設立したのが昭和51年。第1次オイルショックと第2次オイルショックの間ですが、苫小牧市は前年に、苫小牧市開基100年・市制施行25周年を迎え活気付いていた時です。そして、平成14年牛肉偽装事件。平成16年新工場建設。平成17年東京事務所開設。となっています。
 田中社長の 個人的経歴や背景は分かりませんが、日本が貧しい時代に幼少期を送り、思春期に朝鮮特需、成人した頃は高度成長期と、他人を蹴落として儲けた者が勝ちの時代を過ごしてきたわけです。 その時代の人たちによって、今の経済大国である日本があるので それが良い悪いのではないのですが、田中社長に限らず、その時代は モラルを考えていたら生きていけない時代でした。


(8)いかに価格を安くするか
 競争入札で落札するためには、安くなくてはだめです。人件費、光熱費と諸経費は削減しても限界があります。そこで肉自体に他の肉や物を水増しすることになったのでしょう。ましてや、見た目、赤身の(脂肪の少ない)ひき肉が低価格で売られれば誰もが飛びつくことは必然です。チェックするのは DNA検査しかないのです。


(9)モラル(倫理観)
 そうなれば、業者を信頼して取引をするしかないのです。でも、内部告発を待たなくても、同じ業界の人間であれば、どうしてあそこはそんなに安く納入できるのだろうかと 不思議なことだったと思います。それがなされなかったことは、同じ穴のムジナということなのかもしれません。一社がそうしたら、競争するのには同じ手段しかないからです。モラルが成り立っても 会社経営が成り立たなくては モラルもなにもありません。

 また、農水省と北海道庁の責任の擦り付け合いも見えています。この影には、公務員と業者の癒着もあるのでは と 公務員倫理に問題があったのでは と 誰もが思うのではないのでしょうか?
 そして、1年も前にわかっていたことが なぜこの時期に報道されたのでしょうか?7月1日に官公庁幹部の人事異動があります。7月29日は参議院議員選挙の投票日です。これも係わっているのでは? 政治的思惑があるのではと 思うのは 私の妄想でしょうか?

(10)人間として
 ミートホープ社の事件。今、それが日本中の人が知ることになったこと。そのほかにも、陸上自衛隊の幹部がかかわっている贈収賄事件など、モラルがないことによって起こっている事件がたくさん報道されています。
それを非難するのは簡単なことです。責任がどこにあるのか追及することも大事でしょう。でも、一番大事なのは、ひとのふり見てわが身を省みる。その事件を知った人が、モラルにもとらない生き方をしようと思うことなのだと思います。

 私たち人類はなぜ誕生して、今、生きているのでしょうか? それは誰にも解き明かされないことだと思います。 でも、地球に生まれ、そして、今、この世に生きていること、それにはきっと意味が有ることなのだと思います。 一人ひとりにそれぞれの使命があるのだと思います。 その使命を果たすために 一番必要なことは、モラル(倫理観)なのではないのでしょうか?

ユリ

2007-06-24 21:59:21 | 
 ユリは アジア・ヨーロッパ・北アメリカ等の広い範囲で自生していることと 品種改良がさかんなため 本当にたくさんの種類があります。
 写真のユリの名前は 忘れてしまいました。 長女がまだ小学生の時に 頒布会で買った球根の子孫なので 10年以上我が家の庭にいることになります。
 立派な茎も太く 花も大きい初代たちの時は 庭を我が世と 咲き誇っていたのですが、 段々と芽が出なくなったり細くなったり衰えて 今ではぶどう棚の日陰に追いやられてしまいました。 綺麗な花を咲かせましたが どうやら最後の一本のようです。 

 ユリについては 「366日花のおはなし」にも 何回か登場しています。
「366日花のお話(1月15日) ユリ・・・ゼウスの妻ヘラと神武天皇の皇后媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)」
「366日花のお話(11月18日)鉄砲ユリ・・・偽りとは」
「366日花のお話(6月27日)姫ユリ・・・夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ」

【花言葉】ユリ(全般) 威厳・純潔・無垢
【花言葉】ユリ(ピンク) 思わせぶり・虚栄心