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上賀茂神社、夏越大祓の儀

2009-06-30 18:58:07 | 神社、仏閣、名所、
上賀茂神社夏越大祓の儀(賀茂別雷神社)・・世界文化遺産
此の神社は、神世の昔、本殿の北北西に有る神山に賀茂別雷神が降臨したのが始まりと言われています。
一の鳥居を入りますと広々とした緑の芝生、其の右手には寛永5年(1628)に造されたと言う外幣殿(御所屋)重要文化財・・法皇、上皇等の御幸、摂関賀茂詣の際著利殿、又競馬会神事、葵祭りの際に使用されます。
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画像にマウスオンの後クリックで3枚の画像をご覧下さい。

二の鳥居を入ると真正面に「細殿」・・
細殿の前では見事な一対の立砂が・・

細殿前に立てられた「立砂」は、祭神である賀茂別雷神大神が天から降臨した神山を形どったもので神霊が現れた時に宿る依り代とされ立砂の上には山の松を意味する松葉が挿しかけて有ります。
立砂が、鬼門に撒く清めの砂の起源とされています2つある立砂も向って左の立砂には松葉が3本、右のは2本、古くから奇数は、陽数、偶数は陰数とされたことから左右一対で陰陽を表しているそうです。(冊子参照させて頂きました)
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マウスオンの後クリックで左右の立砂の頂点に有る松葉の本数お解り戴けたでしょうか?

立砂を鏝で叩きながら水をかけ砂を盛る様子をご覧下さい。
「夏越大祓」の儀に間に合う様に急ピッチで立砂を盛り上げ作業に大忙しの様子・・


夏越大祓(毎年6月30日に行われます)
一年の上半期の罪や汚れを祓い清め、酷暑を乗り越え残り半年の無病息災を祈願する神事で京都では、今も根強く残って居ります。此方上賀茂神社では「ならの小川で」人形流しが午後8時から行われ夏越祓の様子は京の夏の風物詩として小倉百人一首の中でも詠まれています・・・

「風そよぐならの小川の夕暮れは、みそぎぞ夏のしるしなりけり」・藤原家隆

「夏越大祓」の準備が急ピッチで進められていました。
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楼門前を流れる「ならの小川」の様子と楼門を画像にマウスオンでご覧下さい。

夕やみに包まれた境内、篝火に照らされる中、人形が大祓詞の奏上が行われる中、人形が「ならの小川」に投じられ夏越祓いが行われます
境内には大きな茅野輪が・・設えられ多くの善男善女がお詣りに・・
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画像にマウスオンして下さい。

水無月
京都では、この日に和菓子の「水無月」を食べる風習が有りますその形が氷を表し、(その昔、「氷の朔日」とも言われ、平安時代から室町時代、宮中や幕府では「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払う行事が行われていた事にちなみ)三角の形は暑気を払う氷を表し、小豆は疫病の悪魔を祓いの意味が込められこの日に「水無月」を頂くと無病災で・・と言う念を込め戴きます
美味し水無月を頂き暑気払いと無病息災を祈りながら・・