「旧制高校とは何か」というコラムを読んでなるほどと色々納得しました。
―近代文学やその関連書を読んでいるとたびたび出てくる「旧制高校」とは、戦前の旧制度における高等学校のこと。現在でいうと四年制大学の教養課程にあたる。
とあります。1894(明治27)年、高等学校令の公布により、中等学校の上の位置だった高等中学校が、独立して高等学校という名前に変わったそうです。帝国大学へ進むエリートを養成する教育機関でもあり、なかでも名門として知られるのが東京の第一高等学校、ほか第二から第八まであり、二から仙台、京都、金沢、熊本、岡山、鹿児島、名古屋となります。
最も入学が難しかったのはよく聞く「一高」で、この本に出てくる文豪では、谷崎潤一郎、芥川龍之介、菊池寛、小林秀雄、川端康成が一高の出身。夏目漱石と正岡子規は一高の全身の第一高等中学校卒業していて、「著名人輩出数はぶっちぎりのトップである」とのことでした。
―今と違って高等教育を受けられる人が少数派だった時代、(中略)女子の高等教育は遅れていたから、男だらけの閉ざされたコミュニティ。そのため、独自の文化が形成されていった。旧制高校は、濃厚な「男の友情」が育まれやすい環境でもあったのだ。
とあります。なるほど賢いかしこい男子たちが集まって、独特の雰囲気が醸成されていたと改めて考えるだけでも、なかなかに熱くなるものがありますね。
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