花日和 Hana-biyori

坊ちゃん・さるのひとりごと

6年生の読み聞かせでした

候補として、図書館で星新一「はなとひみつ」「きつねにょうぼう」「さるのひとりごと」を借りてきました。「はなとひみつ」は、あまり好きになれなかったのでやめて、「きつねにょうぼう」は、いい話なんだけど、なぜこのきつねはこの男のに嫁ぎたかったのか分からなかったのと、子供に歌って言い聞かせるところが自信がなかったのとでやめてしまいました。いつかは読みたいものですが。

「さるのひとりごと」
さるのひとりごとさるのひとりごと
作:松谷 みよ子 / 絵:司 修出版社:童心社絵本ナビ


<あらすじ・感想>
いつも山ばかり見て飽きてしまった猿は、ある日海っぱたへ出かけます。
松の木の枝から海をながめ、潮風をあびた猿はいい気持ちになって、
「海はええなあ、かぜはぶうぶうふくなり、なみはどんどとうつなり」とひとりごとを言います。そこへ「うん」と返事をするものが。探してみると、ちいさなカニでした。
勝手に返事したカニに腹をたて、さるはカニを石でつぶしてしまいます。
しかし、またひとりごとを言ったとき、返事するもののない寂しさに、猿はたまらずカニをだんごにまるめて座らせました。またひとりごとを言うと、カニのだんごは「うん」と返事をしてくれるのでした。

島根県に伝わる、他に類を見ない珍しい民話だそうです。
確かに、こんな話はあまり聞いたことがありません。物語という体裁には一歩足りないような、詩のような、エピソードだけでスジはない、というような気さえします。
しかし、どこか深い手応えのある不思議な心理劇なのです。さるのひとりごとが、海の雄大さ、のんびりとした解放感を感じる言葉づかいなのも、魅力のひとつかと思います。

6年生に読みましたが、修学旅行の翌日だったせいか、ぼんやりとしてあまり聞いていない子もちらほら。特別面白いというわけでもないので、伝わったかどうか分かりませんが、真剣に聞いている子も多かったので、分かる子には分かるだろうなあという気がします。(約9分)

「坊ちゃん」※冒頭部分 夏目漱石/新潮文庫
絵本だけだと時間があまってしまうので、絵本を読む前に読んでみました。
冒頭部分は、子供でもわかる面白さがあると思うので、試しに読んでみたのですが、笑いこそ起きませんでしたが絵本よりもよく聞いている感じはしました。
「図書館やどこの本屋にもあるし、図書室にもあるはずなので、読んでみて」と言ったら「図書館・・」というつぶやきが漏れたので、興味を持ってくれた子はいるはず。
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