花日和 Hana-biyori

虐げられてるグレイ・ラビット

アリソン・アトリーの「グレイ・ラビットのおはなし」を読んでいて、こんな理不尽な話だったか…と驚愕しています。いや再読なんですけど、ほとんど忘れてて。

グレイ・ラビットは、もう一羽の雄のうさぎとリスと住んでいるのですが、家事はすべてひとりでグレイラビットがひきうけていて、他の二人は何にもしないばかりか朝ごはんにレタスばっかりじゃやだからニンジンを取ってきてとか、まあ威張っているわけです。

グレイラビットは文句ひとつ言わず命がけでニンジンを取りに行ったり、ニンジンの作り方を聞きに夜の森に出掛けたり、種を調達したり。

その過程で大事なしっぽまで失い、それをふたりに「恥ずかしい~!」なんて嘲笑されます。いやー腹立つわ。

どうしてグレイ・ラビットがふたりに反論したり逆らったり怒ったりしないのか不思議でもどかしいです。

そんなに辛い思いをしてるなら、言ってくれればよかったのに、何も知らなかったよ!って、親密な間柄なら思うんじゃないのかな、とおもうんですけどね。

その後グレイ・ラビットはイタチにさらわれた友人たちを救出のうえイタチ退治という大活躍をいたすわけですが。

助けられたリスらは今までの行いを反省し、グレイ・ラビットに謝りますが、グレイ・ラビットは「はたらくのがすきなの」と、これまで同様の態度をとります。あなたたちは暖炉の前で座っているだけでいいのよと、どこまでも優しいラビット…。

いや、だめでしょ。

あなたが雄ウサギ(ヘア)を太らせてダメなウサギにしちゃってるよおい。とは思いましたものの、世話好きで働き者が正義!ということなのでしょう。いえ、決して悪い話じゃないですよ。
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