先日、5年生の読み聞かせに使ったのが、アンドレア・ユーレン作『メアリー・スミス』(千葉茂樹 訳/光村教育図書)です。
メアリー・スミスは朝、目を覚ますと村に出かけていき、乾いた豆を家々の窓に吹き飛ばし、カツンコツンいわして回ります。朝からなんのいたずら、なんたる奇行!と不思議に思っていると、やがてスミス夫人のおかげで起きた人々は彼女に感謝していることが分かります。
まだ、信用できる手ごろな目覚まし時計がなかったころ、イギリスでは産業工業化が本格化していました。人々は、朝決まった時間に起きなくてはならず、めざまし屋―「ノッカー・アップ」という仕事があった、とユーモラスに伝える絵本です。
多くのノッカー・アップは、長い棒で窓をたたいていたそうですが、スミス夫人は豆飛ばしの名手だったみたいです。ちゃんと、裏表紙に写真も載っていました。
子どもたちは、不思議な顔でよく聞いていましたが、やがて事情がわかると「ああ」という表情に。笑いが起きるわけではないけれど、へえ、くらいの感じですかね。(約8分)
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