その無表情にはおおきな意味があって、主人公の少年は生まれつきほとんど笑わない、喜怒哀楽などの感情がわからない子だったのだ。
その理由は、生まれつき脳の感情を司る部分、扁桃体が小さめなのだという。
だから小さい頃からまあ生きづらい。だけど、感情がないため一番苦労しているのは母親のように見える。
少年は母に言われて毎日アーモンドを食べなくてはならないのだが、アーモンドを食べたからといって脳が改善する訳じゃないだろう。ただそうさせることで、何かを補うようにという母親の願いというか怨念のようなものを感じた。
彼はかなり過酷な運命を背負うのだが、感情がない人間がそのなかでどうやって生きていくのか、というのが見所なのかなあ。まだ全然さいしょのほうなんだけど。
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