写真や絵の資料が豊富で、説明も丁寧で分かりやすい、いい本です。
著者の河野氏が「これを読んで、みなさんが、ポターではなく"ビアトリクス"とファーストネームで彼女を読んでくれるようになってくれたら嬉しいです」というように書いていて、ポターや作品に対する愛情を感じます。
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ビアトリクス・ポターは、とても激動の人生の人でした。映画になるわけですね。映画はいまだに見れていませんが。
裕福な家に生まれ、39歳のとき、編集者の恋人にプロポーズされるも1か月後に急性白血病で死なれています。
若いときはキノコ研究に力を入れ論文も発表しますが、女性差別によって学会への参加が許されませんでした。博物学や化石収集にも没頭。
学校にはいかず家庭教師に17歳まで学びます。
家庭教師を勤めた女性アニー・カーター(後ムーア)の子ども、ノエルに贈った絵手紙が、ピーターラビットの原形。最初は自費出版でしたが、翌年に出版社からの出版が決まります。
47歳で初婚。後年は湖水地方の土地を次々買い取り開発が及ばないよう守り、農業に力をいれました。
農園のどこかに散骨され、場所は本人の希望で、秘密とのことでした。(1866~1943)
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