読後、"比類なき美しい悲劇”という言葉が頭に浮かびました。
でもよく考えてみれば、無念や虚しさの残る悲劇という訳ではありません。
こういう収め方もあるのだな、というひとつの形であり、悲しいけれど不幸というわけでもない。
前回読んだ時と違うのは、"ダンケルクの撤退作戦"の事を少しは調べたのでわかり易かったし、真に迫った感じで見れたということです。
第二次世界大戦中、イギリス軍がドイツ軍に包囲されてダンケルクという海辺からの撤退を余儀なくされ…そこに、この主人公、せむしの絵描きが軍人を助けるという形で関わってきます。もちろんここはフィクションでしょうが。ここにスノーグースを配してここまで感動的に仕上げたギャリコはうますぎるというか出来すぎていてひく人もいるかもしれませんが私は好きです。あとでまた感想アップしようと思います。
「七つの人形の恋物語」のほうは、よいのですが、男の甘えのようなものを感じて心の狭い私にはちょっと、こりゃいかがなものかと思わないでもありません。
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