花日和 Hana-biyori

ホビット

『ホビット―おもいがけない冒険』3D・吹き替え版

正直そんなに期待感は無く、義務のようなものを感じて観に行ったのだけど、とても楽しくて観終わった後シアワセ~な気分になった。
中つ国(ニュージーランド)の荘厳な大自然を大画面で体感するのも格別好きなことだし、ビルボのお屋敷の家具調度やつくり、ドアーフの風貌や衣装、地下宮殿等など、質量の濃さを感じてそれだけでうれしく、丁寧で高度な職人技を見る感じ。やっぱりこの物語に対する愛を感じるのだった。

しかし3時間は長い。
たっぷりと時間をかけてやりたいこと、描きたいことをあまさず作りこんでいるなあという感じで良いのだけれど、最初のドワーフ宴会やゴブリンから逃げるところなどはやや食傷ぎみだった。でもたぶんもう一回みたらそこも愛すべき場面ではあると思うし、ハラハラドキドキパニック映画の興奮は十分味わえた。

そして、意外なことにドアーフのなかに若いイケメン(トーリン王の甥にあたるキーリ)がいたので心中小躍りしてしまった。開けっ放しにガハハとドアーフらしく笑うのもいい感じ。
今回の主人公ビルボ・バギンスはじめ、13人ドアーフで、絵ヅラ的にときめく人がいないのが残念と思っていたので、ごちゃごちゃした戦闘シーンでなんとかキーリを見つけたいとかなり目で探した。レゴラス同様弓の名手(ドアーフでそんな人材がいようとは)なので、弓をひくシーンがかっこいいのだけど、なにしろ今のところ中心人物とは言えないので出番が少なかった。今後人気が出て露出が増えるのではないかしら。他にいないから余計かっこよく見えたのかもしれないけど。

原作は細かい所は忘れているので、岩の巨人どうしが戦っている間をドアーフたちが右往左往させられる場面ってあったのかなと思った。これが笑い事じゃない危機的状況の場面だけどすごく笑ってしまった。
原作のイメージはほのぼの感もある冒険ファンタジーだけど、なるほど生身の人間(じゃないけど)となればこんな感じでシリアスさや悲壮感もあるものなのかも、という説得力があった。

三部作で続きは来年、再来年だそうで、それまで無事に生きながらえなくてはならん、と再び思った。
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